カニの珍味でもあるカニ味噌。
ミソってあるからカニの脳ミソと思っている方も結構多いのですが、実は嘘なんです!
名前からして食わず嫌いの方いらっしゃいますが、カニ味噌はそんなにゲテモノではなかったのです。
今回はカニ味噌のヒミツについて迫っていきます!
カニ味噌の正体は
私も小さい頃にカニミソは脳ミソだよっと聞いてから苦手意識を持っていましたが、大人になって食べてみると口の中でトロっと濃厚な味が広がり、美味い!と唸った覚えがあります。
カニ味噌は中腸線、または肝膵臓とも呼ばれており、人間でいうところの肝臓と膵臓に当たります。
カニは臓器が分かれないのでこの中腸線で栄養の貯蓄や分解、吸収、消化酵素の分泌を行っています。
カニ味噌はレバーやフォアグラの仲間だったのです!
カニ味噌を味わうなら
驚きの事実を知ったうえで、カニ味噌の食べ方について見ていきましょう。
カニ味噌は栄養を貯蓄する働きがあるので、最も美味しくなるのは栄養を貯める卵巣の成熟前です。ですので、栄養を大きく使う脱皮や産卵期を終えたカニはカニ味噌の味が大きく落ちます。
カニ味噌を食べるならば、ズワイガニや毛ガニがオススメです。特に毛ガニはサイズが小さいですが、カニ味噌については通をも黙らせるほどの絶品でカニ味噌のクセが少なく、苦手な人でも食べやすいのが特徴です。
カニ味噌の缶詰などは調味料や防腐剤を入れているので、楽しむならそのままで食べてみることがオススメです。回転寿司などで出てくるカニ味噌とは絶対違いますから!
逆にオススメできないのがタラバガニです。タラバガニは正式にはヤドカリ類でミソが少なく、加熱してもミソが固まらず味も悪いです。
そんなカニ味噌の見極め方は新鮮なものほど美味しくオレンジに近い色をしています。時間が経つほどだんだん黒ずんでいきます。カニ味噌の中には緑に近い色をしたものがありますよね?これは不味いなど言われていますが偏見です。
カニ味噌はカニの食べたものによって色が左右されます。ズワイガニは雑食で、海藻類を食べていると緑色ののカニ味噌になり、毛ガニは肉食なので大体が黄色やオレンジです。
カニ味噌の最大の注意点!
カニ味噌はレバーに当たるので、脂肪の燃焼を助けるグリコーゲンや老化の予防などのイノシン酸が豊富。しかし、コレステロールやプリン体が多いのも事実ですので、いくら珍味と言っても食べ過ぎてはいけません。
また、稀にイタイイタイ病で有名なカドミウムを大量に含むカニもいますので、妊娠中の方は念のため食べてはいけませんよ!
自然由来のカドミウムですが食物連鎖で降り積もっていくものなので全てのカニが該当するわけではありませんが、皆さん一応念頭に置いといて下さいね。
まとめ
美味しくもあるカニ味噌ですが、やはり食べ過ぎはいけないという事ですね。
でもあのカニ味噌の濃厚な味を覚えてしまったら、冬になると熱燗と一杯という気持ちになってしまいますよね。