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刺身と天ぷらって、実は食べ合わせが悪い!?

「うなぎと梅干は食べ合わせが悪い」という言葉を耳にしたことがありますか?昔から「食べ合わせ」という言葉あり、うなぎと梅干を食べると中毒症状を起こしやすいと言い伝えられてきました

また、近年では、会席料理などで一緒に出される「刺身」と「天ぷら」の食べ合わせが悪いと言ううわさも・・・

果たして、「食べ合わせ」とは一体どういうことなのか、「刺身」と「天ぷら」にスポットをあて、その噂を検証しながら、食べ合わせの雑学についてご紹介します!

食べ合わせとは

まずは食べ合わせとはどういうことなのか見ていくことにしましょう。

「食べ合わせが良い」 というのは食材同士を組み合せることが、相乗効果となり体により多く栄養を蓄えられることを言います。

逆に食材同士の成分が重なりあうことで体に悪い方向に作用し、胃腸障害や消化機能の低下、栄養の吸収を妨げるような場合を「食べ合わせが悪い」と呼んでいます。

しかし、昔から言われている「食べ合わせが悪い」とされている組み合わせの中には、医学的な根拠がすべてあるわけではありません。

そういう物は冷蔵庫等の保冷をする技術が浸透していなかった昭和の初め頃まで、医療技術が今よりも乏しかった当時、恐ろしい病気とされていた赤痢、腸チフス、こどもの疫痢などの病気の原因となる中毒症状が食べ合わせによって起きたとして広まったことを警戒していたことが、言い伝えられたものだと考えられています。

また、 「食べ合わせが悪い」と言われている物の中にはハッキリと医学的根拠があるものもあり、その場合にはそれぞれの栄養素や特性がぶつかり合い、けんかしてしまうことで、実際に人の体に影響がでるケースもあります。

  • 「食べ合わせが良い」:同時に食べることで、それぞれの栄養がより効果的に体に取り入れることができる食材の組み合わせ
  • 「食べ合わせが悪い」:同時に摂取した食べ物の特性がぶつかり合うことで、胃腸障害や消化不良などの健康を害する組み合わせ

「刺身」と「天ぷら」の組み合わせは、悪いの?

冒頭に書いていた「刺身」と「天ぷら」の食べ合わせについてですが、実際には二つの料理を食べることが直接的な原因として体調不良になるというケースは、ほとんどないようです。

しかし、何故そのような噂があったのか、それぞれの食べ物の特徴を調べていくうちに理由が分かってきました。

刺身と食べ合わせが悪いとされる食材

  • 赤貝 ⇒ イクラ
  • タコ ⇒ ワラビ、浅漬け、柿
  • エビ ⇒ 牡蠣、キノコ類
  • カニ ⇒ あずき飯、シイタケ、柿

刺身は、生魚であることから、傷みやすく、食中毒を起こしやすい食材と言えます。

そのため、消化に時間がかかるような食べ物の組み合わせの場合、胃もたれなどを起こしやすいため組み合わせが悪いと言われています。

赤貝とイクラの組み合わせは、赤貝の成分に「アノイリナーゼ」という酵素があり、イクラに含まれているビタミンBを壊す動きがあると言われていますが体調不良などの体への影響があるわけではないようです。

生魚に対する食物アレルギーやアニサキスなどの寄生虫、腐敗による中毒症状、食べ過ぎなどによる胃腸障害がなければ、刺身との食べ合わせをそこまで気にすることはなさそうです。

昔は、生魚が腐敗しやすかったこともありこのように言われていたのですね。

天ぷらと食べ合わせが悪いとされる食材

  • 冷たい飲みのもの(氷入り)
  • アイス
  • スイカ

油物をとった後に水分の多いものや冷たいものを食べたり飲んだりすると、胃の内部が冷えることで、脂質が消化しづらくなり、胃もたれや腹痛などを誘発しやすくなります。

つまり、油を多く含んだ食べ物と水分の多い食べ物の特性が合わないため消化不良になりやすいということなのですね。

この食べ合わせは、私たちの食生活でも十分注意したほうが良さそうですね。

まとめてみると、組み合わせが悪いとされるのは

  • 腐敗しやすい食べ物・中毒やアレルギー症状を起こしやすいもの(刺身)×消化に時間がかかるもの
  • 脂質の多い食べ物(天ぷら等) × 冷たい食べ物(体を冷やす食べ物)

以上のそれぞれに合わない組み合わせを考えると・・・・

刺身は、腐敗しやすく、アレルギー症状を起こしやすい食べ物また、中国の陰陽五行説では、体を冷やすもの位置づけられています。

そのため、脂質の多い「天ぷら」体を冷やす食べ物であり、場合によっては胃腸障害を起こしやすい「刺身」の組み合わせが良くないといわれたのではないかという結論に至りました。

会席料理は、宴会や会食で用いられるお酒を楽しむことを目的としたコース形式の日本料理のことで、「刺身」も「天ぷら」もお酒を楽しむためメニューとして取り入れられています。

二つを一緒に食べることは何の問題もないですが、ここで気をつけて欲しいのは、氷などがはいった飲み物やアイス等を取り過ぎないということです。

冷たいものを飲んだり食べ過ぎたりすると、消化不良を起こしやすくなるからです。

実際に揚げ物と冷たい飲み物が原因でお腹を壊したりするケースもあります。

食べ合わせは気にするべき!?

悪い食べ合わせの中には、本当に避けた方がいい場合もあります。

例えば、ドリアンとビール(アルコール類)の組み合わせは胃の中で発酵して体が熱くなったり、胸焼けの原因となることがあります。

また、特定の食べ物と薬の組み合わせでは薬の効果を薄めたり、逆に効きすぎたりすることによる頭痛、めまい等の症状がでることがある。

私の周りでも飲んでいる薬とグレープフルーツの相性が悪いからという事で、グレープフルーツを食べるのを注意されている人がいます。

ですから、薬と食べ物の食べ合わせに関しては、医師や薬剤師等の指導方法に従うようにしてくださいね。

悪い食べ合わせ ⇒ 多くのケースは食べ過ぎに注意すれば問題なし
※ただし、栄養素を最大限に生かせなくなるケースもある
良い食べ合わせ ⇒ 積極的に取り入れて、健康維持に役立てるとGOOD!

最後に

言い伝えられているような食べ合わせに関しては、ほとんどの組み合わせが健康を害する食べ合わせは少ないということがわかりました。

また、良い食べ合わせに関しては、積極的に取り入れることで、より食べ物の栄養を摂取し、健康維持に役立ちます。

同じものを食べるならより効果的な食べ方をした方が体も喜びますよね。

食べ物の組み合わせを意識すると健康維持に役立ちますが、バランスの良い食事と食べ過ぎ、飲みすぎに注意して食事を楽しむようにしましょう。