味に癖がなく、食べやすい緑黄色野菜の代表、ブロッコリー。
美味しいし栄養たっぷりで積極的に摂取したい野菜の一つですが、気になるのが茎のこと。
よく料理に使われているブロッコリーの形にしようとすると、枝を全部切られた大木のような茎の塊が残りますよね。
「これ、食べられるのかな?うーん、良く分からないから捨てちゃえ」なんて人、結構多いのではないでしょうか。
実は茎には栄養がたっぷりで、しかもおいしいんです。
この記事を読んでおいしいブロッコリーの茎をしっかり活用してくださいね。
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まずはブロッコリーの選び方をおさらい
1年中店頭に並ぶブロッコリーですが、旬は晩秋から早春にかけての、11~3月ごろ。
夏場のブロッコリーは農薬が多く使われていることも多いので、オーガニックや信頼できる農家のものなどを選ぶと安心です。
おいしいブロッコリーかどうかは、蕾の部分がしっかり詰まっていて、全体的にこんもりと盛り上がっているかどうかで見分けます。蕾の緑の濃さもポイント。しっかり濃い方がおいしいですよ。
冬場のブロッコリーは蕾の部分が紫がかることがよくあります。これは寒さにさらされて甘くなった証なので、見つけたらラッキー。
あとは茎の部分がつやっとしていて、傷や変色がなく、みずみずしいかどうかもチェックポイントです。
蕾の部分が黄色がかっていたり、外葉に元気がなかったりするのは古くなっているサインなので、避けてくださいね。
ブロッコリーは栄養面の優等生!茎にも栄養たっぷり
お弁当や付け合わせの常連、ブロッコリーの栄養価は本当に高く、付け合わせだけではなく積極的にとっていきたい野菜の一つです。
ビタミン・ミネラルがバランス良く含まれていますが、特にビタミンCが優秀で、レモンよりも効率よくビタミンCを摂ることができるんです。
ただし、ビタミンCは水溶性なので、茹でると栄養価が下がってしまいますので注意が必要です。
ですから、茹でる代わりにレンジで蒸したり、炒めたりするのが栄養を逃さないコツになります。
他にも、βカロテン・パントテン酸・葉酸・ビタミンEなどが豊富に含まれています。
これらの栄養は、生活習慣病や老化を防ぐのに欠かせないものばかり。
そして貧血に悩む女性に嬉しいのが、鉄分も豊富な点です。
もちろんレバーなどには及びませんが、100gあたり0.7㎎と、鉄分が摂れる野菜の代名詞、ほうれん草の0.9㎎にも引けをとらないんです。
ボディビルダーなど体づくりのプロの食事を見ると、「卵の白身・鶏むね肉・ブロッコリー」ばかり食べているのをよく見かけますが身体のエキスパートがこぞって食べるのにはやはり訳があります。
簡単に必要な栄養素がバランスよく摂れるので、大人気なんですね。
そして驚くことに、これらの栄養はブロッコリーの蕾の部分よりも、茎の部分に多く含まれているんです。
今まで捨ててしまっていたのがもったいないですよね!
茎はどこまで食べられるの?
栄養があるのは分かったけど、切り口のあたりは乾いているし、皮は固いし…どの辺まで食べられるのか迷ってしまいますよね。
基本的には、切り口の固い所や変色しているところを除けば全部食べられます!
ただ、皮の存在感が結構あるので、気になる方は剥いたほうが食べやすいですよ。
また、皮まで食べられるかどうかはそのブロッコリーの状態にもよります。
若く小さめのブロッコリーだと皮も柔らかめで食べやすいことが多いですが、しっかり育った大きなブロッコリーの茎の皮はやはり固く食べにくいです。
ブロッコリーの茎をおいしく食べるには?
栄養があるのは分かったけど、やっぱり美味しくないからあまり使われてないんじゃ…なんて思ってしまいますが、これが食べてみてビックリ意外な程おいしいんです。
厚めに皮を剥いたブロッコリーの茎を薄く切って、塩茹でや炒め物に追加したり、適当な大きさに切ってカレーやシチュー、スープやみそ汁などに入れたりすることでほくほくしたおいしさが味わえます。
また、細長く切って、人参と合わせてきんぴらにするのも美味しいですよ。
お子様がいる家庭にオススメなのが、「ブロッコリーの茎ちゃん」というクックパッドで人気のレシピ。
ブロッコリーの茎を1㎝ほどの輪切りにして茹で、そこにチーズやマヨネーズ、のりやゴマなどを使って顔を書くだけです。
ブロッコリーの茎の形がアメーバのようで、なんとも可愛い一品が出来上がりますよ。
ブロッコリーの保存方法は
このブロッコリーの栄養豊富さを知ってしまったら、ブロッコリーを常備野菜にしておきたくなりますよね。
ついでに保存方法もおさらいしておきましょう。
基本は乾燥を防ぐためにビニール袋に入れ、野菜室に立てておくのが正解です。
蕾の部分にカビが生えやすいので、水滴などが付かないように気を付けてくださいね。
長期保存したい場合は、固めに火を通して冷凍庫へ。1ヵ月くらいはもちますよ。
おわりに
「なんで今まで捨てていたんだろう」と思ってしまう程、栄養もお味も魅力たっぷりのブロッコリーの茎。
色々な料理に活用して、ブロッコリーの栄養を余すことなく摂り入れてくださいね。