シチューを作る際にルーのパッケージには野菜を炒めると書いていますが、皆さんこの炒める時はどの順番でしていますか?
中には最後は煮るから炒めてなくても良いなんて思っている方もいるかもしれませんが、炒めることで色んな効果があるのをご存知でしょうか?
今回はシチューの炒める理由とその順番についてご紹介していきます!
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材料を炒める理由とは
旨味を出す
玉ねぎは炒めることで甘みが増すというのは有名ですね。
ジャガイモやニンジンにおいても炒めることで表面のデンプンを糖分に変化し、表面が糊化して旨味を閉じ込めます。
煮崩れを防ぐ
ジャガイモは煮込む前に炒めることで表面を固めることが出来ます。
もし、炒めなければ水分で煮込む時間が増え、煮崩れしやすくなります。
脂溶性ビタミンの吸収をよくする
ニンジンやマッシュルームなどに含まれるビタミンA、D、E、Kなどは脂溶性ビタミンです。、
ですので、油によってビタミンが溶け出し吸収率が上がります。このほかにもカボチャ、アスパラガスも該当します。
生臭さを取る
肉は炒めることで生臭さを消せますし、香ばしさもプラスされシチューに深い味わいが出ます。
他にも人によっては野菜のえぐみを感じなくなったり、あくが少なくなるという意見もあります。
圧力鍋を使う時など炒めなくても作ることは出来ますが、味や栄養面などやはり炒めた方が良い点が多いですね!
炒める順番は
始めは”肉”から
最初に肉を炒めるのは上記にある効果と、野菜と一緒に炒めてしまうと半生な状態で煮てしまう可能性があり、旨味が抜けて味気のない肉になってしまう恐れが…
次はニンジン
ニンジンは一番火が通りにくいので肉の次に炒めます。
また、油や肉の脂の多い状態で炒めることにより脂溶性ビタミンがより多く溶け出すようになります。
玉ねぎはきつね色で
炒めるのはきつね色、半透明になるくらいで大丈夫ですよ。
茶色まで炒めると甘くはなりますがシチューの色が茶色になったり、焦げが混じる原因にもなります。カレーなどでやりましょう。
最後にジャガイモ
じゃがいもは煮崩れしやすいので炒めるなど熱を加える場合は最後にするか、ゴロゴロなじゃがいもを食べたい場合はルーを入れた後に別入れすると美味しくいただけます。
我が家ではジャガイモだけレンジで加熱して最後に入れ、ごろごろ感を楽しんでいます。
鍋で炒めちゃダメ!
耳に痛い話になりますが、直接鍋で野菜は炒めるのはオススメできません。
シチュー鍋で有名なホーロー鍋では急激な熱変化に弱く、野菜を炒めると空焚きに近い状態になり亀裂が入ってしまいます。
また、アルミ鍋や圧力鍋も焦げやすい特徴のあるステンレスやアルミニウムが主に流通しており、土鍋も空焚きには弱いので極力避けた方が良いでしょう。
一口メモ
カロリーなどを気にする時は、大さじ2杯のサラダ油をバターに変えるだけでも約60kcalを抑えることが出来ますよ!
また、今回の調査で炒めて作ったシチューと、炒めないで作ったシチューは炒めない方が旨味が多いという口コミがありました。
その確証は定かではありませんが、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
しかし、旨味があるからといって、食感や味覚が必ずしも同じ結果になるとは私は思いません。
要は自分が美味しいと思う方を作ればいいのです!