しじみといえば、お味噌汁の具として使う人も多いのではないでしょうか。
最近では二日酔いなどに効果があるといわれているので飲みすぎてしまった翌日に食べることも増えたのでは?と思います。
一方あさりも潮干狩りなどに行って、とったりして食べる機会もありますよね。
しじみとあさりとの違いは?といわれるとぱっと思い浮かぶのは大きさの違いくらいですかね。
そこで、しじみとあさりの違いについて、栄養面から見ていきたいと思います。
あさりの方が低カロリー
まずはカロリーの違いについてです。
しじみのカロリーは可食部100gにつき51kcalです。
対して、あさりのカロリーは可食部100gにつき30kcalとなっています。
このようにあさりの方が低カロリーということがわかりますね。
どちらにしても低カロリーの部類には入りますが、よりカロリーが低い方を選びたいというならあさりの方が向いています。
オルニチンはしじみが一番!
オルニチンといえば、テレビCMなどでもお馴染みですが、二日酔いに効果があると言われています。
正確に言うと肝臓の負担を減らしてくれる効果や肝臓の働きを助けてくれる効果があるというもので、それが二日酔いにも効くということです。
そんなオルニチンはしじみに多く含まれており、他の食品と比べても格段に多いです。
あさりにはオルニチンはほとんど含まれていないので、しじみだけの特権という感じでしょうか。
ですので、二日酔いや肝臓の働きを助けたい場合はあさりよりしじみの方が向いています。
その他の栄養素の違い
次はオルニチン以外の栄養素はどうなのか見ていきましょう。
まず、しじみにはオルニチン以外にもミネラルを含むアミノ酸類が多く含まれています。
そのアミノ酸類が胆汁を助ける効果がありオルニチンの効果とともに摂取することによって肝臓の負担を減らす効果を発揮します。
また、そのほかにも亜鉛や鉄分、カルシウムなどバランスよく含んでおりとても栄養価の高い食品とされています。
あさりにはうま味成分でもあるタウリンが多く含まれています。
タウリンは血中のコレステロールを低下させる効果があり、肝臓の解毒機能を向上させると言われています。
ちなみにあさりの旬は春先ですが、タウリンはこの時期が一番多く含まれている時期になります。
それ以外にはビタミンB12も多く含まれており、貝類の中ではあさりが一番多く含んでいます。
ビタミンB12は赤血球の生成に効果があったり、脂肪の代謝を促したりという効果があります。
このようにしじみとあさりではそれぞれまったく違った栄養が含まれており、健康効果もそれぞれ違います。
どちらを食べようか迷ったときは自分に合った効果や補いたい栄養を考えてどちらを食べるか決めるのもいいかもしれませんね。
育つ環境の違い
他の違いとしては生育環境に違いがあります。
しじみは淡水もしくは汽水域で育っており、塩水濃度が0.3~1.0%くらいのところでしか生活できません。
対してあさりは海水で育っており、塩分濃度も3.0%以上のところで生活しています。
この違いは下処理への違いに繋がっています。
どちらも砂抜きをするのですが、しじみは真水で砂抜きをします。あさりは塩水を使用して砂抜きをします。
しじみは淡水で生活しているので真水でも砂を出しますが、あさりは海水で生活しているので真水では砂を出しません。
ですので、あさりの砂抜きをする際は必ず塩水で砂抜きをするようにしましょう。
まとめ
しじみとあさりの違いは大きさ以外にもかなりありました。
しじみとあさりでは栄養や健康効果に違いがあるので自分に合った方を食べるようにすると足りない栄養や健康効果を補えるのではないでしょうか。
また、下処理の方法も違いがありますので、方法を間違えないようにしましょうね。