生牡蠣にレモンをしぼってつるっと食べるのが好きという人は多いですよね。
1年の中でも限られた時期の中で、生牡蠣を味わいたいというのは多いです。
でも、美味しい反面、生牡蠣には常に食中毒の危険性があるのも現実です。
生牡蠣は食べたいけれども、食中毒にはなりたくない。
もしかして、牡蠣は加熱してある物ならば、食中毒にはならない?
加熱の効果
生牡蠣はノロウイルスに感染する可能性があるけれど、牡蠣を加熱すれば大丈夫なのでしょうか?
牡蠣の中にいるウイルスを殺すための条件は、牡蠣の中心部の温度が85度以上で1分間以上加熱するになります。
そのため、少し焼いたぐらいの牡蠣ではノロウイルスの危険性を回避することは出来ず、熱を中心部までしっかりと入れなければいけないのです。
加熱してあってもあたることはある!?
加熱してあるはずのカキフライを食べたにもかかわらず、食中毒になったという例もあるようですが、どうして加熱したのに食中毒になってしまったのでしょうか?
それはすでにご紹介した通り、加熱と言っても火に通せばいいというものではなくウイルスを殺す条件を満たしていなければ意味がありません。
カキフライも加熱しているように見えて、中心部はとろっとした半生状態というものもあります。
この場合は中心部までしっかりと火が通っていない状態にあるため、食中毒になる可能性があるのです。
ですので、『加熱しているから』だけではなく、中心部まで85度以上の熱で1分間以上加熱したものでなければいけないのです。
これがカキフライを食べて、あたったというケースで考えられる要因になります。
加熱時間の目安
では、ノロウイルスに感染しないためには調理でどれくらい加熱すればいいのかという目安はあるのでしょうか?
まず、カキフライに代表される揚げるという調理方法の場合には、180度前後の温度にした油に最低でも4分は加熱しなければいけません。
また、熱湯でゆでる場合には、沸騰してから2分は必ず茹でなければいけないとされています。
まとめ
牡蠣で起きる可能性のある食中毒の原因となるのは、ノロウイルスを始めたとしたウイルス達です。
ウイルスはただ加熱しただけで死滅するのではなく、牡蠣の中心内部を85度以上で1分以上加熱しなければ死滅しないのです。
少し火を通したから大丈夫なのではなく、食中毒の原因となるウイルスをしっかりと死滅させるために、しっかりと加熱して食べることが重要ですよ。
カキフライなどにして、召し上がる際にはこの点をお忘れなく!