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牛乳の味は何故違う? 種類による特徴まとめ

普段、どのように牛乳を選んでいますか?

我が家では、子供の頃から飲みなれた成分無調整牛乳を購入しているのですが、以前、何気なしにいつもと違う購牛乳を購入したところ、味の違いに驚いたことがあります。

ラベルを確認したら、種類が違う成分調整牛乳であることに気がつきその時初めて、種類があることや味に違いがあることを知りました。

そこで、牛乳の製品にはどんな種類があるのか。また、味の違いやなぜ同じ牛乳なのに味に違いがあるのかを詳しく解説していきます。

牛乳の種類

牛乳には大きく分けて6つの種類があります。

  1. 成分無調整牛乳
  2. 特別牛乳
  3. 成分調整牛乳
  4. 低脂肪牛乳
  5. 無脂肪牛乳
  6. 加工乳
  7. 乳飲料

乳牛から絞ったままの何も手を加えてないものを生乳といいます。

食品衛生法により、生乳を加熱殺菌をすることで「牛乳」として店頭で販売することができるようになります。

また、牛乳には原料や成分の違いによって、色々な種類があります。

牛乳パックの裏の一括表示を見ると無脂乳固形分、乳脂肪分、原材料名、殺菌方法などの成分情報を知ることができますよ。

「○○牛乳」とかいてある成分無調整牛乳、特別牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳は、原料が生乳100%です。

種類ごとの特徴と味

成分無調整牛乳

成分無調整牛乳は生乳を加熱殺菌しただけの状態の牛乳で、製造工程で成分を調整していないものです。

成分無調整牛乳の中でも乳脂肪分が3.0%以上あるものや高温殺菌したものと低温殺菌をしているものの2種類が有り、同じ成分無調整牛乳でも味に違いがでてきます。

低温殺菌の方がより搾りたての牛乳(生乳)に近い味がします。

また、製造会社や牛に与える飼料、牛の種類でも味に違いが出てきます。

低温殺菌とは

悪い菌を殺菌する最低限の温度で時間をかけて行うため、風味や成分を損なわないようにする方法です。

飲み口はあっさりとしてのど越しがすっきりしています。オーガニック系のお店や宅配サービスなどで販売されていることが多いです。

高温殺菌とは

一般的に店頭販売されている牛乳はこちらの方法で、130度で2秒間殺菌する方法が多いです。

どちらかというと風味よりも保存期間を優先するために高温で殺菌処理しています。加熱により臭みを抑え、コクがあるような味わいに感じます。

特別牛乳

乳脂肪分3.3%以上無脂乳固形成8.0%以上の無殺菌された牛乳。

または、低温殺菌された無調整牛乳の「特別牛乳」という厳しい衛生管理基準をクリアした特別な施設で育てられた牛乳です。

味は生クリームのような濃厚でコクがあります。価格は、通常の牛乳の3倍くらいする高価な牛乳です。セレブ牛乳と呼ぶ方もいます。

成分調整牛乳

生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルの一部を除いたり、成分を濃くしたりして成分を調整した牛乳です。

自分の好みの飲み口や脂肪分を選ぶことができるのが特徴です。

  • 濃厚牛乳:牛乳に濃縮乳、クリーム、バターなどを加えたもので濃厚な飲み口です。
  • 低脂肪牛乳:乳脂肪分を少なくしたもので、すっきりとしています。

低脂肪牛乳(ローファット牛乳)

乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にした牛乳。

飲み口がさらっとしていて味がすっきりとしています。脂質を抑え、タンパク質やカルシウムを摂りたい方におすすめの牛乳です。

脂肪牛乳

脂肪分をカットし、他の乳製品を加えて加工している牛乳。脂肪分0.5%未満のものを指しています。

加工乳

生乳由来の乳製品(脱脂乳、バター、スキムミルクなど)を生乳に加えたもの。

生乳品と水以外を加えることは認められていません。こちらも加えた材料によって味わいや飲み口が変わってきます。

乳飲料

生乳や乳成分を主原料に乳製品以外のものを加えた牛乳でフルーツ牛乳やコーヒー牛乳などのことです。

混ぜる飲み物によって味も異なります。

牛乳の風味を活かしたジュースのような飲料です。

タイプ別おすすめ牛乳

牛乳にはたくさんの種類があるので、どんなタイプの牛乳を飲んだらいいか迷いますよね。

そこで、タイプ別におすすめする牛乳は以下の通りです。

子供

子供向けに販売されている幼児用牛乳では、品質の基準を満たしたものだけを使用しています。

また、牛乳の栄養素をバランスよく摂取するためにも成分無調整の
牛乳 、その中でも低温殺菌の牛乳がおすすめです。

お年寄り

年齢を重ねると骨粗鬆症のリスクが高まってくるため、カルシウムを積極的に補給することが大切になってきます。

そのために、牛乳や乳製品を摂取することで必要な栄養素を補うことができます。

脂質は体を動かすためにとてもエネルギー効率がよいので、普段あまり脂肪の多い食事を取らない方には、成分無調整牛乳がおすすめです。

逆に普段から、脂質の多い食事をとっている方には低脂肪牛乳がおすすめです。

下痢をしやすい方

牛乳の糖質を消化する酵素(ラクターゼ)が少ない「乳糖不耐症」の方は、 牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、下痢をしやすくなると言われています。

そのため、「乳糖(ラクトース)」を前もって分解しカットしたおなかに優しい牛乳がありますので、そちらを選ぶと安心して飲むことができます。

種類は乳糖分解乳のラクトレス、ノンラクト、アカディ等があります。

また、牛乳を温めて飲んだり、他の飲料に混ぜて飲むと症状が軽減することもあるので、たくさん飲まないで少しずつ飲むのも良いかと思います。

脂質が気になる方

牛乳にもカロリーがありますが、ジュースほど高カロリーではありません。

しかし、少しでも脂質を抑えたい方には低脂肪牛乳か無脂肪牛乳がおすすめです。

直接飲んだり、料理に利用するなどして、摂取するようにしてみて下さいね。

最後に

牛乳や乳製品には、カルシウムがとても豊富で、飲み物の中では圧倒的にカルシウムを多く含んでいます。

また、乳たんぱく質には私たちの体づくりに大切な骨と筋肉を作るのに必要な栄養素が含まれています。

ご自分の体質や生活環境や好みにあった牛乳を飲んでぜひ、毎日の健康維持に役立ててみてくださいね。