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うなぎの栄養は本当に夏バテ予防に効果あり!?

夏の「土用の丑の日」には店頭にうなぎが並び、夏バテ予防にうなぎを購入する方の姿をよく見かけますね。

私もつい看板を見ると買いたくなります。

しかし、何故、夏バテにいいと言われているのか、知らないという方も多いはず。

そこで、うなぎのどんな栄養素が夏バテに効果的なのかまた、本当に夏バテ予防に効果はあるのかを詳しく解説していきます!

うなぎの栄養の特徴と効果

うなぎは脂肪(不飽和脂肪酸)とビタミンAの栄養素の一つであるレチノールが豊富でカルシウム、鉄、ビタミンB1、B2、ビタミンEが多く含まれています。

うなぎの蒲焼の主な栄養素 100gあたり

エネルギー292kcal
たんぱく質23g
脂質21g
カルシウム150g
0.8g
レチノール1500μg
ビタミンB10.75g
ビタミンB20.74g
ビタミンE4.9g

たんぱく質

たんぱく質は筋肉や臓器、爪、血液等の体を作る主成分であるだけなく、ホルモンや免疫抗体、神経伝達物質などの材料になる私たちに欠かせない重要な栄養素です。

脂質

うなぎの脂質はいわし、さば、さんま、マグロなどと同じ不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)の比率が多くLDLコレステロールを減らし、動脈硬化、高血圧の予防、抗血栓作用、アレルギー症状の改善する効果が期待できます。

カルシウム

骨や歯の形成に欠かせないミネラルです。

また、血液の凝固を助け、筋肉収縮や神経の働きを助けてくれる。

骨粗鬆症予防に効果があります。

赤血球のヘモグロビンとミオグロビンは鉄の成分の7割を占め、ヘモグロビンは、全身に酸素を運び、細胞の代謝を助けてくれます。

また、ミオグロビンは筋肉に酸素を蓄え、筋肉の動きを助けます。

残りの3割は、体内で鉄が不足した時のために臓器に蓄えられているため、不足した鉄分を補う働きがあり貧血を予防してくれます。

レチノール

うなぎに多く含まれているレチノールは、ビタミンAの一種で、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。

このレチノールは、エイジングケアに有効な成分として美容液などにも多く用いられ、シワや肌あれ、シミ、くすみや肌のハリに効果が期待できる成分として注目を浴びていています。

ビタミンB1

糖質が栄養に変わる時に必要な栄養素で効率よくエネルギーに変えてくれます。

ビタミンB1が不足すると疲れやすくなり、イライラしたり、夏バテしやすくなります。

また、自律神経の働きを正常に戻してくれる作用もあります。

ビタミンB2

「発育のビタミン」ともいわれ、成長を促進し、皮膚や粘膜の保護する働きもあります。

また、「体のサビ」である過酸化脂質を分解する働きもあることから美容と健康に欠かせない栄養素の一つです。

ビタミンE

過酸化脂質の発生を抑える働きがあるため、アンチエイジングに効果があり、「若返りのビタミン」と言われています。

がん、動脈硬化予防にもなります。

こうやって、栄養分に注目をして見ると、うなぎには高い栄養価に加え、女性にとって嬉しい栄養素がたっぷり含まれている事が分かります。

いつまでも若々しくありたい女性にぴったりの食べ物だと言えますね。

うなぎは、美容と健康に効果のある栄養価の高い食材

何故、夏バテに効果があると言われている!?

何故、うなぎは「夏バテにいい」と言われるようになったのでしょうか。

それは、売り手側の販売戦略にあったようです。

江戸時代、10月~12月が旬の天然うなぎを販売していたうなぎ業者が、旬ではない夏場の売上を伸ばすために蘭学者の平賀源内に依頼し、丑の日は「う」のつくスタミナ満点のうなぎを食べると縁起が良いというキャッチコピーを考えてもらいました。

そして、お店の前に「本日土用丑の日」と書いた看板をつけたことがきっかけとなり、大盛況したことが「夏バテ=うなぎ」としての始まりでした。

旬ではなかった夏場のうなぎの売上アップのために始めた戦略販売が始まり

現在、養殖うなぎは、夏の販売に向けて育てているところが多く一年中たべることができます。

もちろん、うなぎは、栄養価が高いので、夏バテ予防にも適した食材です。

夏バテになる主な原因

夏バテになる主な原因としては次の3つがあげられます。

  • 汗をかくことによるミネラル不足
  • 食欲が落ちることによる栄養不足
  • 寒暖差による自律神経の乱れ

夏になり猛暑になると自律神経が乱れ食欲が落ち、汗をかくことでミネラルが不足して疲れやすい体になります。

そんなときに、ビタミンB1等の様々な栄養素が含まれているうなぎを食べることでスタミナを付ける。

これによって、夏バテの回復に効果が期待出来るのです。

しかし、脂質が多いため、胃腸が弱っている時には、消化に良いものと組み合わせるよいでしょう。

夏バテ効果のあるうなぎですが、アンチエイジングや美容効果もとても高い食材なので、女性もぜひ、積極的に食べましょう。

うなぎにはたくさん夏バテに効果のある栄養素が含まれている

うなぎの効果的な食べ方

うなぎを食べるだけでも、栄養効果は十分に期待できます。

ですが、更に栄養素を体に取り入れるために相乗効果が期待できる食材と組み合わせることでより一層、うなぎの栄養効果を引き出す事が出来ます。

ビタミンCを含んだ食べ物

うなぎにはビタミンCが含まれていません。

また、ビタミンB2やビタミンEは、ビタミンCと一緒に取ることで、どちらも抗酸化作用が高まります。

ですから、ビタミンCを含んだ赤ビーマンやブロッコリーを使ったサラダや付け合せ、うなぎを食べた後にデザートにフルーツを食べると良いですよ。

ビタミンDやクエン酸を含んだ食べ物

ビタミンDやクエン酸を含んだ食べ物を一緒に食べる事で、うなぎに含まれているカルシウムの吸収率を高めてくれます。

キクラゲや干ししいたけなどにビタミンDは多く含まれています。

クエン酸は、レモン、オレンジなどの柑橘系の果物に多く含まれています。

アリシン・ナイアシンを含んだ食べ物

アリシンは、ビタミンB1の吸収率を高め、ナイアシンはビタミンB1のアルコールや糖質の代謝促進させエネルギー生成を効率化させてくれるので、うなぎにプラスすると二日酔いの予防効果が高まります。

アリシンはニラ、たまねぎ、にんにく、ねぎに多く含まれ、ナイアシンは豚レバーやアジ・サバなどに多く含まれています。

食物繊維を含んだ食べ物

うなぎには、食物繊維が含まれていないので、バランスよく栄養を摂取するために、ぜひ副菜に取り入れて欲しい栄養素です。

穀物、豆類、芋類、ごぼう、セロリ、キャベツの野菜、きのこ等。

最後に

酢の物、豆腐、野菜を使った和物や煮物など、副菜を食べることで、十二分にうなぎの栄養効果を得ることができます。

つまり、様々な野菜や食材を作った副菜が効果を高め、より夏の暑さを乗り切る体を作りに貢献してくれます。

やはり、バランスのいい食事は大切だということですね。

夏場はなかなか食欲も進みにくい時期ではありますが、自律神経が乱れないよう心がけ、しっかりと栄養のあるうなぎなどを食べて暑い夏を元気に過ごしましょう!