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みかんの皮に黒い粒が! この状態でも食べても平気!?

甘酸っぱいおいしさが魅力のみかん。冬にはこたつで食べたくなる果物ですよね。

しかし、春先にも旬のみかんが出回っており、せとかやしらぬい、清見など、近年ではその品種も多様になっています。品種によって味わいが異なるため、食べ比べて自分好みのみかんを見つけるのも楽しいですね。

そんなみかんですが、皮の表面に黒い粒があるのを見たことはありませんか?この黒い粒の正体はいったい何なのでしょうか?

また、黒い粒のあるみかんを食べても大丈夫なのでしょうか?この黒い粒の正体と見分け方についてご紹介します。

みかんの皮にある黒い粒の正体は!?

みかんの皮に黒い粒ができる原因には、大きく分けて病気の場合と害虫の場合があります。それぞれについて、順にみていきましょう。

病気の場合

黒点病

みかんの皮に黒い粒ができる原因として多いのが「黒点病」です。特に雨が多いと拡がりやすい病気です。

「病」という名前がついていますが、農薬や化学肥料を使わずに自然にみかんを栽培すると、必ずといっていいほどこの黒点病にかかるそうです。

これを防止するためには農薬などを使用しますが、そうすると味が落ちてしまったり有害物質を残してしまう場合があるようです。

かいよう病

みかんの木の葉や枝から感染しやすく、はじめは水浸状の斑点で、のちにコルク化してカサブタのような状態になります。

みかんの品種によってもかかりやすさが異なりますが、特に強風を伴う雨や台風のときに拡がりやすく注意が必要な病気です。

害虫の場合

アブラムシ

みかんの木に寄生し、幼虫・成虫ともにみかんの汁液を吸います。

アブラムシに吸汁されることで、みかんの新葉が萎縮したり、果実の皮が黒く変色したりすることになります。

様々な作物に被害を与えるアブラムシですが、みかんに害を与えるものにはミカンクロアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ、ワタアブラムシといった種類があります。

ヤノネカイガラムシ

みかんの葉や枝、果実に寄生し、みかんの汁液を吸います。

みかんの皮に黒いゴマのような粒ができますが、それがヤノネカイガラムシです。

カメノコカイガラムシ

みかんの葉の裏や枝を中心に寄生し、汁液を吸います。

この成虫が分泌する甘露にすす病が発症することにより、みかんの葉や皮が黒く変色することがあります。

ミカンサビダニ

ミカンサビダニと呼ばれる虫が、春になって新芽が出てきた頃に産卵し増殖することで、みかんに被害を与えます。

みかんの皮に黒褐色の傷ができ、ひどい場合には皮全体がガサガサに変質してしまいます。

病気と害虫どちらの被害かの見分け方

上記のような病気の場合は、みかんの皮の表面にのみ変色や変質が起こります。

そのため、皮をむいた中身にはなんの変化もないことが多いです。

それに対して、害虫による被害の場合は、特に吸汁する害虫であれば、皮の表面はもちろんですが、吸汁された部分の中身にも変化が起こる場合があります。

吸汁されてみかんの実がスカスカになっていたり、中身の一部まで黒く変色したりしている場合は、害虫による被害を疑ったほうがよいかもしれません。

みかん自体の味への影響と食べる事について

いずれの場合のみかんも食べることは問題ありません

害虫による被害でみかんの中身まで変色・変質している場合は、その部分は取り除いて食べたほうがよいでしょう。

また、先ほど紹介したヤノネカイガラムシの場合は、皮に黒いゴマのような粒ができますが、その粒がヤノネカイガラムシそのものになります。

そのため、ブラシなどでよく洗い流すと安心して食べられます。

病気による被害の場合は、むしろ農薬などを使用していない証拠ともいえるため、安全性も高く味もおいしいといえそうです。

しかし、一般的なスーパーなどでは、みかんの皮に黒い粒ができると見栄えが悪いことからあまり流通せず、加工用のみかんとして扱われることが多いようです。

せっかく安全でおいしいみかんなのであれば、もったいない気がしますね。

黒い粒があってもおいしくいただけるため、農家や道の駅などの直売所で見つけたら、ぜひとも購入したいものです。

まとめ

みかんの皮にある黒い粒の正体について、ご紹介しました。

みかんは病気や害虫の被害にあいやすく、様々な病気や害虫があります。今回は、その中でも代表的なものについて取り上げました。

しかし、市場に流通しているみかんであれば、みかんの皮に黒い粒ができていたり変色・変質があったりしても、大抵は問題なく食べることができると思われます。

みかんの実を食べられなくなるような病気であれば流通する前に廃棄されますし、そもそもそのような重大な病気にならないための対策をして、みかんを栽培していることでしょう。

害虫による被害の場合は気持ち的に食べたくなくなることもあるかもしれませんが、安全性には問題がないため安心してください。

ただし、みかんが腐ってしまっては食べられないため、鮮度や保存には注意してください。