スーパーで見かけた美味しそうないちじく。
買ってみたはいいけど、甘くないし青臭いし、なんだか思ってた味と違う…なんてがっかりした経験はありませんか?
実はいちじくは追熟しない果物なので、買う時が勝負なんです。
「でもどうやって選んだらいいのか分からない…。」そんな方は、この記事で美味しいいちじくの見分け方と食べ頃、そしてそのおいしさを損なわない保存方法を見ていきましょう。
終わりの方に既に手元に美味しくないいちじくがある方向けの消費レシピもあるので、是非活用してみてくださいね。
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美味しいいちじくの見分け方のポイントは?
いちじくの旬は8月から10月。この時期に美味しいいちじくが店頭に並びます。
まずはいちじくの見た目から確認。ぽってりふっくらとした丸みがあり、全体が赤~赤紫色にしっかりと染まっているいちじくを選びましょう。
お尻の部分に緑色が残っているものが意外と多く売られているんですが、これはいちじくが完熟していないサインなので要注意です。
良さそうないちじくを見つけたら、次はそれを手に取ってみてください。
持ち上げたときにずしっと重量感があるのはとっても良いサインです。
さらにいちじくをくるっとひっくり返して、お尻の部分を覗いてみます。下が開いて中の赤い花が見えるのが完熟したいちじくのサインです。
また、上に付いている枝の切り口が乾燥していないのは、鮮度がいい証拠です。
その実に適度な弾力があり、傷もなければもう満点。そのいちじくは買い物かごへ入れてしまいましょう。
いちじくの食べ頃のサインは?
買ってから大体2日程で食べ頃になりますが、生ものなので自分の目でしっかり見極めましょう。
食べ頃のいちじくには人肌くらいの弾力があるんです。そして、お尻の部分が裂け始めるのも良いサイン。
逆に張りがなくなってぶよぶよして萎んだ感じになったり、色が暗くなってきたりしたら鮮度が落ちてる証拠。急いで食べてしまいましょう。
いちじくを食べる時は常温で、冷やすとしても冷蔵庫で30分位に抑えるのがおすすめです。
食べ頃になるまでの保存方法
いちじくはとても痛みやすい果物なので、とにかく鮮度が命。
食べ頃の物を買ったらとにかく早めに食べるのが一番です。
すぐに食べない場合は、乾燥しないようにビニール袋などに入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
温度の高いところに置いておくとすぐに鮮度が落ちるので、室温での保管は避けてくださいね。
たくさん買い過ぎてすぐに消費できない場合などは冷凍保存しても大丈夫です。
その場合は皮を剥いてから、ラップでピッタリ包んで、それをさらにジップロックの袋などに入れて保存します。
面倒くさいからとラップに包まず直に袋に入れて冷凍すると、霜が付いたり冷凍焼けしたりしておいしさが著しく損なわれてしまいますのでご注意を。
ちなみにちょっと古くなったものは、ジャムにしてしまえばおいしく食べられますよ。
イマイチいちじくを美味しく食べたい!
「美味しくないいちじくを買っちゃった、これどうしよう…。」
でも、大丈夫! 微妙ないちじくでもひと手間かけることで美味しく消費できますよ。
そんなときに是非試して欲しい簡単ないちじく救済レシピを2つご紹介します。
レンジでチンのなんちゃってコンポート
甘くないいちじくを食べるのに一番手軽なのは、砂糖をまぶしてレンジで柔らかくなるまでチンをしてしまう方法。
火を通すことで甘味が増しますし、さらに砂糖で甘さを補うことでぐっと食べやすくなるんです。
甘めに作ってジャム代わりにトーストに乗せたり、さっぱりめに作ってヨーグルトといっしょに食べたりしても美味しいですよ。
コクのある味わいが楽しめる「酢煮」
青みがかったり堅めの未熟ないちじくにオススメなのがこの方法。
消費したいいちじくの重さを量り、それぞれその2割程度の砂糖とお酢を鍋に入れ、コトコト30分程度煮込みます。
こんなに酢を入れてすっぱくならないの?と思いますが、不思議なことに出来上がりはちゃんとしたデザートになります。
ここには一番簡単な分量を載せましたが、酢を多めにしたり砂糖多めにしたり、煮込む時間を変えたり…と作る人によってかなりレシピにばらつきがあるので、意外と適当でも何とかなります。
このためにわざわざ未熟ないちじくを買う人もいるくらいで、ハマる人にはハマるレシピです。イマイチないちじくを捨てる前に、是非チャレンジしてみて欲しいです。
そのまま食べても、クリームなどを添えても美味しいですよ。
おわりに
夏の終わりを告げるいちじく。
ワクワクして買ったのに不味かったなんて悲しいですよね。
ご紹介したポイントを元にしっかり完熟した美味しいいちじくを見極めて、その贅沢な美味しさを堪能してくださいね。