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甘夏の皮に含まれる栄養はガンにも効果的!?

爽やかな甘さのあとにほんのりと苦味を感じる甘夏。皮をむいて中の実の部分だけ食べることが多いですよね。

皮は食べないから捨ててしまう方が多いと思いますが、実は甘夏の栄養素は実の部分よりも捨ててしまいがちな皮の部分にこそ含まれているのです!

今回は甘夏の皮に含まれる特別な栄養素と、皮も美味しく食べられるレシピをご紹介いたします。

甘夏に含まれる栄養素

甘夏は水分が多いですが、エネルギーや食物繊維を始め、ビタミン、ミネラルを多く含んでいます。

食べられる部分100gあたり含まれているビタミンとミネラルの種類と量を下の表にまとめました。

~ ビタミン ~

ビタミンC 38mg
パントテン酸 0.29g
葉酸 25μg
ビタミンB6 0.05mg
ナイアシン 0.4mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンB1 0.08mg
ビタミンE 0.3mg
カロテン 85μg

~ ミネラル ~

0,2mg
リン 21mg
マグネシウム 10mg
カルシウム 16mg
カリウム 190mg
ナトリウム 1mg

ビタミンではビタミンCが特に多く、ミネラルではカリウムが多く含まれています。

そして、他にもクエン酸や、【β-クリプトキサンチン】と【オーラプテン】という聞き慣れない栄養素が含まれています。

β-クリプトキサンチンとオーラプテンはガン予防に期待!?

β-クリプトキサンチン

β-クリプトキサンチンとは、カロテノイド色素のひとつです。

カロテノイド色素は他にもありますが、このβ-クリプトキサンチンのみが肺ガンのリスクを減らせるという研究結果が出ています。

また、肺ガンのみならず糖尿病のリスクも減らしてくれます。

抗ガン作用がある栄養素は他にもβ-カロテンがありますが、β-クリプトキサンチンの持つ力は、このβ-カロテンのおよそ5倍とも言われています。

そのため、より抗ガン作用に効果的とされています。

オーラプテン

また、オーラプテンは植物の香り成分であるクマリンのひとつです。

オーラプテンは柑橘類の皮にのみ含まれる品種が多いですが、中には実にも含まれる品種があります。

このオーラプテンには発ガン性物質の毒素を低くする

もしくは無くす働きがあり、抗ガン作用に効果的とされています。

他にも抗菌作用、抗炎症作用があります。

甘夏の皮を食べることで体にもたらされる効果

甘夏だけでなく柑橘類の皮をよく見ると、黄色い層と白色の層があります。

黄色い層には抗炎症作用があり、白色の部分には殺菌作用があります。

殺菌というだけあって白色の部分は食べるととても苦いです。昔から漢方薬としても利用され、風邪をひいたときに処方されていました。

また、β-クリプトキサンチンとオーラプテンは、実よりも皮に多く含まれているため、2つの栄養素の強力な抗ガン作用の恩恵を受けることができます。

また、他の栄養素も実よりも皮に多く含まれているため、ビタミンCは風邪予防に、クエン酸には体内の活性酸素を減らす働きや疲労回復、血をさらさらにする効果があります。

カリウムはむくみ防止に効果的です。

皮についている農薬の落とし方

無農薬栽培やオーガニック栽培の甘夏は、皮を食べても安心できます。

しかし、スーパーで販売されている甘夏は通常、農薬が使われていると考えた方がよいです。

また、グレープフルーツのような輸入品の場合には、農薬だけでなく防カビ剤やワックス剤が塗布されています。

こういった事情から、甘夏の皮まで食べるには農薬をしっかり落とさなければなりません。

皮についた農薬を落とすには、まず温水で表面をよく洗います

その後、たっぷりの熱湯で甘夏を5分ほど煮てください。

グレープフルーツのような輸入品の場合は、水に2~3日漬けてからたっぷりの熱湯で5分煮ることが望ましいです。

農薬は油性の性質を持つため、熱湯に入れると溶け出して皮から離れます。また5分以上煮てしまうと、甘夏の持つ爽やかな風味が失われてしまうので注意してください。

甘夏の皮まで美味しく食べるレシピ

甘夏の皮を美味しく食べるレシピとして、甘夏ピールやジャムにすることをおすすめします。ご参考までに、甘夏ピールのレシピをご紹介いたします。

甘夏ピールの材料:甘夏の皮3個分、水500cc、グラニュー糖250g

完成までに1週間弱かかるため、日にちごとに行う作業を説明します。

1日目

  • 甘夏の皮をむいて、食べやすいスティック状に切る。
  • たっぷりの水に漬けて、2回ほど水を替える。

2日目

  • 皮の内側にある白い部分(ワタ)を取り除く。
  • 1日目と同じように水に漬ける。

3日目

  • 1日目と同じように水に漬ける。

4日目

グラニュー糖、水、甘夏の皮を5分ほど強火で煮て、その後広げて乾かす。

5、6日目

  • 4日目で煮た際にできたシロップを使って同じように焦げないように煮て、シロップがなくなったら完成。
  • 1日乾かして、サランラップに包むか、グラニュー糖をまぶして保存する。

これは国内産の甘夏で作るのが望ましいです。チョコレートをつけて食べると美味しいですよ。お酒に加えると大人な美味しさに変化します。

最後に

甘夏には特別な栄養素であるβ-クリプトキサンチンとオーラプテンがあり、それは皮にこそ含まれているため、今後は余すことなく食べていただきたいです。

甘夏を食べて、ガンに負けない体作りを今から始めてみてはいかがですか?