お肉にも、魚にも、卵焼きにもちょっと添えてあると嬉しいのが大根おろしですよね。
子供の時にはあまり好きではなかった人でも、大人になって好きになった人は多いのでは?
特にお酒が好きな人は、おつまみに添えることもしばしばあるはずです。
でも、いざ自宅で大根おろしを作ってみると辛くて食べられない、なんて経験ありませんか?
大根おろしが辛くなる時ならない時の違いは一体なんなのでしょうか。
大根おろしが辛い時、辛くない時の理由は?
大根おろしを作った時、すごく辛い時と辛くない時がありますよね。
大根が辛い時、「辛い大根だったな~」と思うことも多いですが、実は辛い大根なんてありません。
大根が辛くなってしまう理由は大根がもつ、アリルイソチオンネートという成分にあるんです。
大根がもつアリルイソチオンネートという成分は、大根をおろす時細胞がつぶれて化学反応を起こした時に生まれるもので、アリルイソチオンネートが辛みの原因となるのです。
とにかく、大根の細胞をつぶさないようにすれば、どんな大根でも辛過ぎる大根おろしにはなりにくくなるのです。
とはいえ、おろさなければならないのでどうしても細胞をつぶすことになってしまいますが、大根をおろす時に優しく丁寧におろすことで辛みの原因アリルイソチオンネートの発生を抑えることが出来ますよ。
大根は部分によって辛さが違う!
辛い大根はないとご紹介しましたが、大根1本の中でもその部分によって味の違いがあるってご存知でした?
同じ大根でも食べる部分によって味が変わってくるのです。
この大根の特徴をよく知っておけば、よりおいしい大根おろしを作ることがでいます。
大根の中でも最も辛みが少ないとされているのが、大根の葉の部分に近いところです。この部分は、辛みが少ないので大根おろしなどには使いやすいです。
また、大根の中央部分は、大根の味が凝縮し甘みも集まっている部分です。この部分は生で食べても美味しく食べられるので、大根おろしはもちろんのことサラダなどで食べてもおいしい部分ですよ。
そして、大根の根っこの部分はアクが強く、さらに辛みも強いのが特徴です。辛みが強い大根おろしが食べたいという場合には根っこがいいかもしれませんが、本当に辛くなってしまうので、あまり大根おろしにはむいている部分ではないんですよ。
こういった特徴を活かして、自分が食べたい味の大根おろしを作ってみてください。
大根おろしにおすすめの大根
スーパーで見る大根は青首大根がほとんどですが、実は大根にも様々な種類があります。
たくあんとしてよく使用される練馬大根や煮物で甘みを発揮する三浦大根など、大根の中にも色々な種類があるのです。
その中でも、特に大根おろし向きな大根があるんです。それが親田辛味大根です。
親田辛味大根は、長野県下條村の特産品で、幻の大根とも呼ばれています。
白と紫のものがあるのも特徴です。
親田辛味大根は、大根おろしとして使われることがほとんど。
大根おろしに適した辛みをもっているので、薬味として下條村では多く使われています。
なかなか市場には出回らない大根ですが、もし長野県に立ち寄る際には下條村で探してみては?
まとめ
焼き魚や天ぷら、おもちや焼き肉など大根おろしが活躍する場は色々とあります。
大根おろしが加わるだけで、さっぱりとした味わいがプラスされるからこそ私たちの食事には欠かせないものですよね。
その大根おろしの辛みを少なくするには、大根の葉に近い部分または中央部分を優しくゆっくりとすりおろすということです。
ぜひ、大根おろしを作る際には参考にしてみてくださいね。