みなさんの周りの大人の方でにんじんが苦手という方はいますか?
健康のためにも毎日でも食べて欲しい食材です。
しかし、私の周りにも子供の頃からずっと苦手という方やできれば食べたくないという方など子供に苦手というイメージの強いにんじんですが、実は大人でも苦手な方はたくさんいらっしゃいます。
特にご主人がにんじんを嫌いな場合だと、子供たちまでにんじんを嫌がったりするなんてことも!
ママ自身が嫌いな場合、子供たちの食生活にも影響します。
そこで、今日は大人も子供もにんじん嫌いを克服できる方法をご紹介したいと思います。
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にんじんが嫌いな理由
まずはにんじんがどうして苦手なのかを考えてみることにしましょう。
理由としては以下のような事が考えられます。
- 独特の匂いがする
- 食感が苦手
- 見た目が嫌だ(食わず嫌い)
- 生で食べると動物になった気になってしまう
- 小さい頃に食べたことによる嫌な思い出がある
- 野菜全般が嫌いだから
嫌いな理由は人によって様々ですが、一番嫌いな理由として多いのは、にんじんの独特の匂いが苦手という事のようです。
にんじんが苦手ではない人にはわからないですが、臭いセンサーが敏感に反応するようです。
特に大人の場合、子供と違って、自分で食べ物を選択し、食へのこだわりも強くなってしまうため、嫌な思いまでして食べようと思わなくなり、子供に「食べなさい!!」といって食べさせるよりも、難易度は高くなります。
まさに我が家の夫も同じで、苦手なものを食べさせるのは、子供より頑なに拒むため食べさせるのに随分苦労しました。
本当にすごい!にんじんの栄養
まずは、にんじんをなぜ食べたほうが良いのか栄養素を学びましょう。
にんじんの主な栄養素
βカロテン
植物に含まれる色素の一種で、体内でビタミンAに変わります。
体内で発生する活性酸素の除去など、強い抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん予防、動脈硬化の予防に効果が期待できます。
また、目や粘膜の健康を保ったりする効果もあります。
カリウム
細胞膜内に多く含まれるミネラルで、ナトリウムと協力をして、細胞を正常に保つ、血圧を調整するなど、健康を維持する役割を持っています。
食物繊維
腸の働きを活性化する役割があり、便の量を増やして便秘を予防し、腸内環境を整えてくれます。
また、生活習慣病(心筋梗塞、糖尿病、肥満)予防にも役立つということが最近では分かってきました。
にんじんの健康効果
- 万病の元とされる活性酸素を除去し、免疫力を強化
- 風邪予防
- がん予防
- 眼精疲労や目の視力の回復に効果
- アンチエイジングやお肌の調子を整える
にんじんは、老化の原因とされる活性酸素を除去し、錆びない体つくりにかかせないβカロテン等が豊富に含まれています。
毎日、少しずつでも摂取することで、老化の加速を緩やかにし、見た目もカラダも健康に保もってくれるのです。
嫌いな人ににんじんを食べさせるには
ただ「健康にいいから食べたほうがいいよ」といっても、「それは、わかっているけど・・・・嫌だ!!!」と言われ、素直に応じてくれないのが現実ですよね。
そこで、色んなパターンを試してみました。
作戦その1 食べさせたい方の体のトラブルや症状を元に、栄養素を伝える
- 風を引きやすい人 ⇒ 「にんじんを食べると免疫力が上がるから風をひきにくくなるよ」
- 目が疲れている人 ⇒ 「にんじんって、眼精疲労とか視力とかに効果あるよ」
- 若く見られたいと思っている人 ⇒ 「活性酸素を除去してくれるから若く見られるよ」
こんな感じに少し興味を持ってくれそうな豆知識を付け加えてにんじんを出してみると少しは、食べてみようかなと思ってくれるかもしれません。
我が家では、家族が苦手な食材が出たときは、この方法で、食材の豆知識を添えて食べる大切さを伝えるようにしています。
そのおかげか、家族が食べ物は自分の体を形成するうえで大切なことなのだと漠然とですが、思ってくれるようになりました。
作戦その2 にんじんの存在を主張しすぎないように加える。
にんじんが苦手な人にとっては、料理ににんじんの形があるだけで、嫌がる場合もあります。
また、作戦その1のように栄養素を伝えても相手に響かない場合もあります。
その時は、まずは、入っていることを感じさせないようにすりおろし、みじん切りにして料理に加えてみてください。
料理だけでなく、お菓子やパンに混ぜて作るのもおすすめです。
加えたことを言うまでわからなかった場合は、案外、味付けや見た目によっては食べられる可能性が高いです。
にんじんを見た目、味ともにダイレクトに存在を感じさせないのがポイントです。
- 見た目が苦手 ⇒ 形がわからないようにみじん切りやすりおろして加える
- 色が苦手 ⇒ 同系色の野菜を加えてみる
- 食感が苦手 ⇒ 切り方を変えたり大きさを変えて加える
作戦その3 匂いが消えるようにしっかり味をつけ、たくさんの具材に混ぜる
すりおろしやみじん切りが大丈夫になったら、お酢やポン酢など酸味のある味付けにしてだすと大丈夫な場合があります。
また、にんじんを食べる時に、にんじんを単品で出すのではなく、酢の物、和え物、煮物など、少量から人参の存在を少し出しつつ試してみてください。
おすすめレシピ
我が家のオリジナルおすすめレシピ
すりおろしにんじん入りパンケーキ
ホットケーキミックスやオリジナルパンケーキなどにすりおろしたにんじんを加えて見てください。バニラエッセンスをくわえると、にんじんの匂いがほとんどしませんよ。
にんじんと野菜と鶏むね肉のごまぽん酢和え
にんじんや小松菜、きゅうり、チンゲンサイなどの野菜をさっと湯通しして、蒸したむね肉(ささみ)などにごま油とポン酢を同量ずつ和えて完成の簡単メニューです。
ごま油やポン酢で匂いがあまり感じない上に、鶏肉の旨みもあって食べやすいです。我が家の定番メニューです。
にんじんドレッシング
ミキサーで、にんじん1本、玉ねぎ1/4個、お好みのオイル(我が家はオリーブオイル)80mlくらいにお酢100ml、砂糖大1にお好みでごま油、レモンなどを加えて混ぜるだけの食べるドレッシングです。
にんじんと玉ねぎの二つの栄養素が摂取出来る上に、お酢とオイルのおかげでとても食べやすくなります。
どれもレシピいらずの簡単メニューです。そのほか、いつものハンバーグ、ミートソース、豚汁、スープお好み焼き、チジミ、チャーハン、天ぷらなどに加えることからスタートして見てください。
カレーには、すりおろしにんじんを加えると、旨みもますのでおすすめです。
ネットで見つけたおすすめレシピ
お酒好きににんじんのたらこ炒め
参考 にんじんのたらこ炒め【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そうにんじんとごぼうのサラダ
マヨネーズとごまの香りでコーティングし、にんじん嫌いでも食べやすい
参考 ☆ごぼうサラダ☆COOKPAD最後に
食べ方や切り方を工夫してみると敬遠していたにんじんが食べられるようになることはよくあります。
そして、何よりも食べて欲しいという一生懸命な気持ちと愛情が、一口でも食べてみようかなという気になり、それがきっかけで克服できるようになるのではないでしょうか。
年齢とともに味覚は変化します。すぐに食べてくれなかったとしても根気よく続けていくうちにいつか苦手ではなくなる日が来ると思います。
大人も子供もにんじんだけ食べなくても確かに生きてはいけますが、何かを克服したという経験だけでも違う達成感につながります。
そして、子供と同じように食べられたら褒めてあげてくださいね。ぜひ、家族でにんじんが苦手だと困っている方、大切な人の健康のために頑張りましょう!