美味しくて調理しやすく、老若男女問わず人気の野菜ブロッコリー。
ブロッコリーは皆さんご存知の通りとっても栄養があります!栄養士の学校では栄養計算の献立作成の課題が毎日のように出されるのですが、私は学生時代このブロッコリーを多用しすぎて先生に怒られたぐらい、ブロッコリーは栄養価の不足に困ったときのお助け野菜でした。
でも、よく考えるとブロッコリーって花の部分しか一般的に食べませんよね。
茎には栄養があるのでしょうか?そして、いつも捨ててしまう茎、硬そうだし、美味しく食べられる調理法はあるのでしょうか?
今回はブロッコリーの茎について、栄養やその効能、調理法やおすすめのレシピをご紹介していきたいと思います!
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ブロッコリーの茎には花より優れた栄養が!!
まず、気になる栄養はあるのかどうかを見ていきましょう!
実はブロッコリーの茎は花よりもビタミンが多く含まれています!
そのビタミンがビタミンⅭとβカロテン!
ビタミンの他にも食物繊維や葉酸がとても豊富で、茎を捨ててしまうのは凄く勿体ない事なのです!では、具体的にどんな栄養効果があるのでしょうか?
茎に含まれる栄養素の働き
ビタミンⅭ
コラーゲンの合成を助け、皮膚や骨、血管などを丈夫にする働きがあります。
皮膚の代謝に関り、メラニン(シミの原因)の合成を抑えるため、美肌、美白に効果があります。
また、抗ストレスの作用があるためストレスが多い生活をしている方や喫煙者の方(喫煙で体内のビタミンⅭが奪われます)は沢山摂取したほうがよい栄養素です。
体内で余分にとっておけない栄養素なので、食事のたびにビタミンⅭを摂取できると理想的です。
βカロテン
体内でビタミンAに変わる栄養素で、目の網膜の成分になります。
目の光を感じる物質を生成しているので不足すると夜目が見えなくなる夜盲症を引き起こす原因となります。
胃粘膜や皮膚の保護をし、抗酸化作用(老いの防止)に効果があり、老化防止に役立ちます。
食物繊維
糖質の吸収を抑え、血糖値の急上昇を抑えます。
体内のコレステロールの排出する役割を果たすので、肥満や高血圧、その他生活習慣病の予防に効果があります。
お通じをよくするので、便秘解消に効果があります。
葉酸
葉酸にはビタミンB群の一種で、たんぱく質や核酸(DNA)の合成に関わっています。
DNAの合成というと難しく聞こえますが、妊娠中のお母さんのおなかの赤ちゃんの脳の発育にとても重要で、不足すると影響が出てしまうという重要な栄養効果があります。
葉酸は「造血ビタミン」と呼ばれており、ビタミンB12と結合して血液を合成しています。
なので、欠乏すると血液を合成できず、悪性貧血の原因となってしまいます。
こうしてみると茎は本当に「捨てがたい」私たちの体に嬉しい栄養素が沢山入っていますね!
ぜひとも茎まで食べたいけれど、ブロッコリーの茎を捨てる一番の理由は「食感の悪さ」だと思います。
これをどう克服したらよいのでしょうか?美味しく食べられる調理法はあるのでしょうか?
ブロッコリーの茎を美味しく食べる調理ポイント
皮を剥く
芯の外側はとても硬いので、一度下茹でしましょう!
下茹でしたブロッコリーの茎は皮を剥くのがとても簡単!小さく切ってしまう前に皮を剥くひと手間を加えることでとても食べやすくなります。
切り方を工夫する!
茎の部分は硬い繊維が含まれているので、食感が悪くこれが茎を捨ててしまう代表的な理由だと思うのですが、この繊維を断つ切り方をすれば食感の悪さを感じなくなります!
おすすめは「輪切り」縦切りよりも繊維を感じにくい輪切りがオススメです。
輪切り以外の切り方で料理したいな・・という方は乱切りも繊維が断たれるので「小さく、薄めの乱切り」にするとよいでしょう。
栄養面を考慮して
茎に多く含まれるビタミンCや葉酸は、水に溶けだす性質があります。
なので、調理する際は余計な水分を使わず、水分を使うならスープや汁物で水分も全部食べてしまえる調理法がベターです!
下処理に少し手間は必要ですが、お料理に使えるようになれば無駄がありませんよね!
ブロッコリーの茎を使ったレシピはどんなものがあるのでしょうか?
とても美味しそうなレシピを見つけたのでご紹介します!
ブロッコリーの茎を使ったおすすめのレシピ
鶏皮とブロッコリーの茎のポン酢和え
参考 鶏皮とブロッコリーの茎のポン酢和え料理・レシピ動画サービスのクラシル捨ててしまうはずのブロッコリーの茎でなんと素敵なおつまみが1品できてしまいます!これは試す価値あり!!
無限!ブロッコリーの茎でザーサイ風炒め
参考 無限♡ブロッコリーの芯でザーサイ風炒めCOOKPADこちらもブロッコリーの茎を輪切りに口当たり良くしたおつまみにピッタリのレシピですね!
ブロッコリーの茎で和風ポタージュ
参考 ブロッコリーの茎で和風ポタージュ料理・レシピ動画サービスのクラシル私も挑戦したことはないのですが、「これいいな!」と思ったので載せてみました!これだったらお子さんにも人気が高そうな栄養バッチリのレシピです。
まとめ
ブロッコリーの茎の魅力、ご紹介してきましたが結論「茎は捨てたら勿体ない!」ですね。
花よりも優れた栄養があり、そして色んなお料理に使うことが出来るなんてブロッコリーは本当に捨てるところのない優秀野菜です。
調理する際は、「硬いところを取り除いて、余計な水分を使わず、水分を使うならスープで」と覚えておいていただけると、茎の魅力を余すことなくお料理に活かせます。
ぜひ、捨てていた方は捨てずに、ブロッコリーの茎で色んなお料理を楽しんでくださいね!