Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

正しいぶどうの食べ方 種は食べる? 食べない?

7月に入ると、小さくて可愛い小粒の品種「デラウエア」が店頭にならびだし、8月になると様々な種類のぶどうを店頭で見かけるようになりますね。

我が家もぶどうが食べられる時期をいつも楽しみにしています。

子供には、食べやすさから「種無しピオーネ」などが人気ですが、種が入っている「巨峰」も私は大好きです。

種が入っている品種に関していつも迷うのが、種をどうするかということです。

レストランや家族以外の方たちと食べる時に種をどのようにしたらスマートに見えるか、今までは、種をだして食べるのか当たり前だと思っていたのですか、実は、食べてもいいのかそれとも食べない方がいいのか等、私と同じように疑問に思った方のために、今日は、ぶどうの食べ方や種についてご紹介いたします!

ぶどうの種は食べない方がいいの?

私は今まで、ぶどうは皮を口に含んで皮をだし、種を出すのが当たり前だと思い何の疑いもなく出していました。

おそらく、多くの日本人の方が同じように出しているのではないでしょうか。

しかし、調べていくうちに、海外の人、特にイタリアやフランスなどのヨーロッパでは、皮も種もそのまま食べているということがわかりました。

また、東北の果樹園の方のお話を伺ったところによると、その方たちは、種ごと食べているそうです。

そのため、食べる品種にもよりますが、地域性と個人による違いなのかと感じました。

つまり、ぶどうのためは、食べることに抵抗感がある方は食べなくてもいいし、食べたい方は食べてもよいということになります。

ヨーロッパ系のカナダ人である義兄は、取るのが面倒だからそのまま食べると言っていました。これは、個人の性格によるものですね(笑)

チェック
種を出すか食べるかは、習慣によるもの。どちらを選択しても間違いではない。

種を出すときのマナー

自宅では、気兼ねなく口からそのまま最後に種を出すことができますが、かしこまった場所やレストランでは、上品に振舞いたいですよね。

そのためにテーブルーマナーの中に、「ぶどうの食べ方」というのがあります。

綺麗な食べ方ができたらとても品がよく見えます。ぜひ、下記を参考にチャレンジしてみてください。

ぶどうを食べる時のマナー

  • ぶどうを手にとって皮をむく。この時に、ナイフで「x」と少し切れ目をいれ、花びらのようにむくとキレイにみえます。
  • 皮をむいて口に入れたら、片方の手で、口元を隠し、種を出す。
  • お皿の隅に、そっと見苦しくないようにまとめて置いておく。
  • ナフキンなどがある時は、くるんでお皿のしたにそっと置く。

イタリアなどでは、手を握りこぶしの形にして、その筒状になった手の中に、種を入れ、お皿の隅やゴミ箱にいれたりするそうです。

いずれにしても、口から種を出す瞬間を人に見せることは、マナーとしてはあまり良くないと思っているということは、世界共通のようです。

ぶどうの種に栄養はあるの?

ぶどうの主成分は、ブドウ糖と果糖で、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ヨウ素、ホウ素などのミネラル、ビタミンB1、B2、B3、C,Eなど多く含まれ、私たちの健康づくりに適した栄養満点の果物です。

また、レスベラトールなどのポリフェノールも含みがん予防や生活習慣病予納にも最適です。

ここで、気になるのが種にも栄養があるかどうかですよね。

実は種にも期待できる栄養がありました!

【注目されている種に含まれる成分】

プロアントシアニジンは、高い抗酸化力から、ぶどうを抽出してできたブドウ種子エキスを元に美白やシミ対策のサプリメントなども販売されています。

また、動脈効果やがん予防、糖尿病などもあると動物実験で明らかになったそうです(参考資料:日本植物生理学会より)

ぶどうの種から作られた「グレープシードルオイル」という油は、体内では作り出せない健康維持に大切な必須脂肪酸のオメガ6系のリノール酸が含まれており、動脈効果や高血圧予防に効果があるといわれています。

(※摂りすぎは逆効果になるので注意が必要です)

このように、健康効果を期待できる成分が含まれてぶどうの種。

苦手だったという方もこれからは、時々、食べてみるのもありなのでは、ないでしょうか!?

チェック
プロアントシアニジン:ポリフェノールの一種で強い抗酸化力がある。

ぶどうの種を食べると盲腸(虫垂炎)になるのは本当!?

大人の方の中には、スイカの種やぶどうの種を食べると盲腸になるという話を耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

虫垂炎は、何らかの原因で虫垂内部で細菌が増え、炎症を起こした状態です。

原因は様々なので、明らかでないことも多いですが、現代医学では、果実の種が直接的な原因であるという医学的根拠は解明されておらず、可能性は低いと言われています。

もともと、ぶどうの種ごと食べる習慣があったヨーロッパで言い伝えられていましたが、東洋にその言い伝えが入ってきた時に、「スイカの種を食べると盲腸になる」と変化し、日本でもそう言い伝えられるようになったと言われています。

ぶどうの種も、スイカの種もそのまま食べたとしてもほとんどが体内に吸収されず、体外へ出てくるので、心配はなさそうです。

ぶどうの安全に食べるために

種は、体に大きな害はないと分かりました。

しかし、ほとんどのぶどうが農薬を使用しています。

たくさん使用はしていないそうですが、より安心して食べたいですよね。

そこで、農薬を自宅で落とすためのぶどうの洗い方をご紹介します。

  1. ボールに水を流し入れて10分ほどつけておく
  2. そのあと、ざるに入れて振り洗いをする。
  3. 大きな粒のぶどうは、手で皮を剥いて食べる
  4. 小粒のデラウエアなどは、口の中に入れた皮を噛まない

※3・4ともに表皮下の残留物質を避けるため

しっかりと水洗いをして、皮を取り除けば、安心して食べることができます。

皮ごと食べる品種に関してはしっかりと1・2を行ってください。

よく農薬と間違われる、ぶどうの表面についた白い粉は、「ブルーム」という物質で、これがたくさんある方が、鮮度もよく美味しい証拠です。

最後に

人前でぶどうの種を出すときは、マナーを意識して出すことができたら、上品で素敵ですが、自宅で食べるときは、もちろん自分の好きなスタイルで種を食べても、出しても大丈夫です。

ぶどうは、私たちの健康にもとても良い果物です。

ぶどうが旬の時期にブルームのある美味しい様々な種類のぶどうをぜひ、味わってくださいね。