食事のいろどりとして、お弁当の一品として添えるのに欠かせないミニトマト。
定番の野菜として常備している方も多いのではないでしょうか。
また、βカロテン、ビタミンCが豊富で、健康効果が普通のトマト以上に高い健康食材だということはご存知でしょうか。
そこで、甘くて、美味しいミニトマトを食べたい!見分け方を知りたい!という方のためにミニトマトに関する豆知識や、甘くて美味しいミニトマトの見分け方をご紹介いたします!
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美味しいミニトマトとは
一般的な大きさのトマトには、お尻に中心から筋のような線がたくさん出ていると糖度が高く甘いトマトのサインとして知られていますが、ミニトマトにはそのような筋が残念ながらでません。
私がよく行く八百屋さんのオーナーに美味しいミニトマトについて聞いてみたところ、甘さと美味しさの違いは水耕栽培か、土耕栽培か、収穫の時期がいつかがもっとも大きく、あとは、品種によっても糖度が違うとのことでした。
水耕栽培よりも土の栄養をたくさん吸収した土壌に植えられたもの(※栽培方法によっては水耕栽培の方が美味しい時もあります)、青いうちに収穫をして店頭に並ぶ頃に赤く色づいたものよりも完熟になるまで待って収穫したものが美味しいのだと教えてくれました。
トマトの糖度は、収穫を行った時点で決まってしまうそうです。
ミニトマトは、お水を与えすぎず、過酷な環境下で育った方が糖度は高くなるそうです。
そのため、赤く色づいているだけでは、美味しいトマト、ミニトマトかどうかは、わからないのです。
ミニトマトの美味しさは育った環境。糖度は、品種と収穫の時期で決まる
美味しいミニトマトの見分け方のポイント
ミニトマトが美味しいかを知るには、産直のお店や農家さんに聞かないと育った環境や収穫の時期までわかりません。
また、私たちがミニトマトを手にするまでには様々な流通経路で、お店に運ばれてくるため、ルートが長くなればなるほど、収穫の時期が早くなります。
そのため出荷時は、青みがかった状態で生産者の元から離れているミニトマトもあります。
スーパーで購入する時は、パック詰めされたミニトマトをよく観察して新鮮かどうかを見極めることがポイントです。
一般的な野菜の流通経路
- ①生産者⇒②産地仲卸人⇒③スーパー
- ①生産者⇒②産地仲卸人⇒③産地集荷市場⇒④スーパー
- ①生産者⇒②産地仲卸人⇒③産地集荷市場⇒④小売店
- ①生産者⇒②農協、組合⇒③スーパー
- ①生産者⇒②農協、組合⇒③卸売市場⇒④小売店
新鮮なミニトマトのポイント
- はりとつやがある
- 色が濃く、鮮やか
- ヘタの部分が綺麗な緑色で反り返っているか
- 皮に弾力があるか、厚みがあるか
人と同じように、ミニトマトも若くてピチピチしていると、はりとつや、弾力があり、エネルギッシュなのですね(笑)
スーパーなどでミニトマトを選ぶ時は、上記のポイントを踏まえて選んでみてください。
やはり、新鮮で美味しいミニトマトや野菜を購入するには、販売ルートが最短のしっかり赤く実ってから出荷する「産地直送」のものがおすすめです。
糖度を上げる方法
ミニトマト自体の糖度は、収穫をした時点で決まってしまいますが、追熟をすることであがるという情報もあるようです。
常温で数日置き、ヘタがしおれて完熟になると甘味が増すそうです。
ただし、熟しすぎると美味しくなくなるので毎日観察することも忘れずに。
トマトは収穫後でも追熟できる? 日光に当てて青いトマトを真っ赤に!また、数年前にブームになった「50℃洗い」をすると表面の汚れを落としつつ、鮮度を長持ちさせ、甘味が増しますよ。
3~5分程度つけておくと良いです。
私は、今でもずっとこのやり方を行っています。
確かにそのまま食べるよりも甘味が増したと実感しています。
ミニトマトの旬
露地物のミニトマトの旬は、6月~9月ですが、現在では、ハウス栽培や水耕栽培などにより安定的に栽培できるため通年を通して食べることができます。
旬にしか出回らない野菜ではないため、美味しいミニトマトは、旬に限らず、見分け方をマスターしたら美味しいミニトマトを食べることができます。
ミニトマトの品種と特徴
ミニトマトにはたくさんの種類があり、糖度、形、色なども様々です。
また、一口のサイズが、一粒あたり10g~30gのトマトのことを「ミニトマト」と呼んでいます。
品種 | 特徴 |
千果(千果) | ミニトマトとしてお店で一番出回っている品種 |
アイコ | 最近、よく見かける品種、甘く、皮が固めで完熟でも崩れにくい |
アメーラルビンズ | 楕円形でとても小さい。皮がしっかりとして甘味も強い |
シシリアンルージュ | 楕円形の中球。20g~30gと大きい。加熱調理に適している。 |
ピッコラルージュ | 糖度が9~11度と高い。濃厚な甘味で、生でも加熱しても美味しい |
タイキ ピコ | 糖度がとても高く13度程度まで甘味が出る |
ピッコラカナリア | カロテンを多く含むオレンジ系のミニトマト |
ゴールデンナゲット | オレンジ系のミニトマトでさわやかな甘味。 |
チョコレートチェリー | ブラック系のミニトマト。さっぱりとした味。 |
スノーホワイト | 淡く黄色みがあり、甘味が強い。 |
ピュアスイートミニ | 楕円形で糖度か高い。 |
ビタミンエース | ややオレンジがかった果肉で甘味が強い。 |
フルーツイエロー | 黄色に完熟する小粒。甘味が強い。 |
トマトベリー | いちごのようなハート型で、甘くて肉厚。糖度が10度前後もある。 |
イエローミミ | 糖度が高くフルーティー。果物感覚で食べられる。 |
そのほか、まだまだここでは書ききれていない品種のミニトマトがたくさんあります。
品種によって、糖度も大きさも違います。
こんなにもたくさんの種類があるのは驚きですね。
種類によって特徴は違いますが、基本的は、美味しいミニトマトの見分け方は一緒です。
最後に
突然ですが、「プチトマト」と「ミニトマト」の違いってわかりますか!?
私は、言い方の違いだと思っていたのですが、実は、「プチトマト」は、ミニトマトの中の品種の一つで平成19年に生産、販売を終了し現在は、売っていないそうなのです。
そのため、店頭では、品種を表記していない場合は全て「ミニトマト」と書かれています。
ミニトマトにもたくさんの種類があり、普通のトマトよりも栄養価も糖度が高く、フルーツやおやつ感覚で食べることができます。
ぜひ、お店で宝探しのように甘くて美味しいミニトマトを探し、様々な品種のミニトマトも食べて比べて見てみてくださいね。