キャベツもレタスもサラダでよく食べたりすることから、どちらも野菜室に必ずといっていいほど入っている野菜ですよね。
食べてみると味の違いはありますが、パッと見た感じは黄緑色をした丸い野菜なので似ています。
キャベツとレタスの違いを見た目で見分ける方法はあるのでしょうか。
両者の違いをチェックしていきましょう。
品種としての違い
まず、キャベツとレタスの品種からその違いをみていくことにしましょう。
見た目が似ているので、かなり近い種類なのかなと思われるかもしれませんが、実はかけ離れた存在だったりします。
キャベツはアブラナ科の一・二年草で、原産地はヨーロッパです。
キャベツに似たケールという植物がありますが、もともとキャベツはこの野生のケールをヨーロッパのケルト人が改良したものです。
一方のレタスはキク科のアキオノゲシ属で越年性草本で、原産は地中海沿岸から西アジアに分布している野生のものを改良して今のレタスが出来たとされています。
アブラナ科とキク科でそもそも植物の種類が違うわけなのです。
キャベツ・レタスと日本の食文化
日本ではキャベツとレタスがいつ頃から食べられるようになったのかをみていくことにしましょう。
まず、キャベツは原産はヨーロッパですが、紀元前前からすでに栽培されていて、その当時はまだ葉キャベツでした。
それをケルト人が改良し、今のボール状の形にしたとされています。
そして、そのキャベツが日本にやってきたのは約800年前で、初めて日本にやってきたキャベツは、葉キャベツだったので日本での栽培には失敗しました。
続いて、ボール状のキャベツが日本にやってきたのは、江戸時代末期頃のことです。
そもそも日本にはあまり野菜を生で食べる習慣がありませんでしたが、明治に入ると洋食屋でカツレツの添え物としてキャベツの千切りが提供されたことで人気となり、日本でキャベツを食べる習慣が広まっていったのです。
今でもこの食べ方は私たちがよく食べている形態ですね。
対して、レタスも歴史が古く、すでに紀元前で栽培が開始されていました。キャベツ同様にはじめは葉レタスでしたが、その絵は古代エジプトの壁面にも描かれているほどです。
このレタスが日本にやってきたのは、奈良時代。
かなり古くからあるように思われますが、奈良時代に日本にやってきたのは葉レタスで、ボール状のレタスが日本にやってきたのは、キャベツ同様に江戸時代末期になります。
欧米から日本へやってきたレタスですが、すぐに栽培はされず、本格的に栽培が始まったのは洋食文化が広がった明治時代以降だとされています。
見た目の簡単な見分け方
最後にキャベツとレタスの見た目の簡単な見分け方を紹介していきます。
まず、スーパーで見分ける際には、包装方法で見分けるのが早いです。
キャベツはテープが巻かれている程度で包装されていることはほとんどなく、あってもラップでの包装です。
一方のレタスは、基本的にセロハンで包装されているので、このポイントを覚えておくと見分ける際には簡単です。
また、包装されていない場合の見分ける方はキャベツとレタスの下の部分を見てみることです。
下の部分が、白または黄色であれば、キャベツで白と赤になっているものがレタスです。
まとめ
キャベツとレタスは似ているようで、実は植物としても違いがありました。
普段、何気なく仲間かなと思っていても実は味以外にもこれだけの違いがあったのですね。
さらには、見た目の簡単な見分け方も包装方法や下の部分で出来るので、お子さんなどに違いを説明するときにはぜひこのような見分け方を教えてあげてくださいね。