ブロッコリーとカリフラワー。
一見は色が違う事で見分けはつきますが、フォルムは何となく似ている上に、違いは何処にあるの?と質問されると色以外を言えない人が多いのではないでしょうか?
今回はブロッコリーとカリフラワーの知られざる違いを紹介していこうと思います。
全ての始まりはブロッコリー?
実は、カリフラワーはブロッコリーの花蕾が突然変異を起こして白く肥大化したものだと言われているのですが、果たして本当なのでしょうか。
答えは本当にそうなのです。ブロッコリーもカリフラワーも同じキャベツの仲間として分類され、アブラナ科に属する野菜です。
そして、上記の通りブロッコリーから突然変異したものに品種改良を重ねたのが、現在のカリフラワーとされています。
品種は近くても成長過程は別物!
ブロッコリーとカリフラワーは上記に記した通り、同じキャベツの仲間でアブラナ科の野菜なのですが、成長の過程が違います。
ブロッコリーは花となる元の芽が成長し、蕾になった所で収穫されて販売されます。
そして、収穫後には白や黄色の可愛らしい花が咲きます。
しかし、カリフラワーは花芽が成長せずに増えていくので、花は咲きません。
成長過程にも大きな違いが見られました。
栄養面での違い
気になるのは栄養面ですよね。色からして分かるように、ブロッコリーは緑黄色野菜に、カリフラワーは淡色野菜に分類されます。共通した栄養分としてはビタミンCとカリウムが豊富ということが挙げられますが、ブロッコリーにはβカロチンと葉酸が含まれています。
しかし、共通しているビタミンCですが、カリフラワーの方が水に溶けだしにくいという特徴があります。ですので、ブロッコリーを調理する際にはなるべく茹でる時間を短くする必要があります。
食べ方の一工夫
基本的に調理法はさほど変わらない両者ですが、先程紹介した様に、ブロッコリーのビタミンCはどうしてもカリフラワーよりも水に溶けだしやすくなっています。
ですので、ブロッコリーの方の調理法として、電子レンジを駆使する方法があります。キッチンパック、あるいはビニール袋に入れて、電子レンジの500~600Wで3分30秒加熱する事で、茹でる事無くブロッコリーを柔らかくする事が出来ます。
生食はブロッコリーでは難しい
カリフラワーの方は、鮮度が高ければ生で食べる事が可能となっていますが、ブロッコリーはいくら鮮度が高くても生で食べる事は難しいです。
ですので、時間がない時などは鮮度の良いカリフラワーでサラダを作ったりと、時間短縮料理に利用するのも良いかもしれません。
終わりに
似ている野菜ではありますが、成長過程に大きな違いがあったり、栄養面でも違いがあることが知って頂けたと思います。
ぜひ召し上がる際には両者の特性を知って、必要に応じて使い分けるようにしてくださいね。