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お子様ランチの雑学 旗はなぜついている!?

家族でレストランに行くと子供たちは決まって、「お子様ランチがいい!!」というというご家庭も多いかと思います。

子供の大好きなものをいっぱい詰め込んだまさに子供たちにとって夢のようなメニューですよね。

私も子供の頃、いつも外食するとお子様ランチを楽しみにしていました。昔からいつも当たり前のようにレストランにあるお子様ランチですが、誕生秘話や歴史をご存知の方は少ないと思います。

そこで、今日はお子様ランチについて、なぜお子様ランチには旗がついているのかを歴史を振り返りながらご紹介します。

なぜ、お子様ランチには旗がのっているのか

なぜ、お子様ランチには旗が乗っているのかを言う前に、お子様ランチの誕生秘話について触れたいと思います。

1930年(昭和5年)、今から89年前、日本橋にあった三越の食堂部主任であった安藤太郎さんが子供向け定食を考案した「御子様洋食」がお子様ランチの原点だと言われています。

当時、世界恐慌の影響で日本も不景気だったこともあり、子供たちには楽しい気持ちになってもらえるような夢のある食事を提供したいという思いから生まれたそうです。

そして、彼は登山が好きだったことから、お子様ランチの中のメニューの一つであるケチャップライスを富士山に見立て、登頂旗を日本の国旗で表現し、旗をつけた最初の始まりだと言われています。

旗がのっている理由

そういうわけで、まとめるとお子様ランチに旗がのっている理由は、登山好きの考案者の食堂部主任が、考案した子供向け定食の「御子様洋食」に富士山に見立てたケチャップライスに登場旗に見立てた旗をつけたことが始まりというわけでした。

「お子様ランチ」の始まり

お子様ランチの原点は三越のレストランの子供向け定食の「御子様洋食」ですが、翌年の1931年に、上野松坂屋のレストランで「お子様ランチ」という名前で子供向けランチメニューが発売されるようになりました。

上野といえば、1882年に開演した日本で最初の動物園こと現在はパンダのシャンシャンで賑わう上野動物園 がありますよね。

桜が咲き始め、お花見や動物園が家族連れで賑わっていた頃、コックたちのアイデアで、上野松坂屋のレストランでも、上野に遊びにきてくれた子供達にも喜んでもらえるような料理を作ろうと考えたメニューの名称の「お子様ランチ」が今も「お子様ランチ」という名で受け継がれています。

発売当初、こちらのメニューには旗はついていなかったそうですが、翌年に更にバージョンアップしたメニューに変更。

その時に旗をつけたのが、現在も続いていると言われています。

  • お子様ランチの起源 ⇒ 日本橋・三越の「御子様洋食」が子供向けメニュー
  • お子様ランチとして始まり ⇒ 上野松坂屋が「お子様ランチ」の名称で子供向けメニュー

発売当時のお子様ランチのメニュー

今のお子様ランチはバリエーションも豊かになり、お店によってオリジナリティに飛んでいますが、発売当時の1930年頃のお子様ランチは下記のワンプレートメニューだったそうです。

日本橋三越:御子様洋食の場合

  • 山型ケチャップライス
  • コロッケ
  • ハム
  • ジャムサンド
  • 卵サンド
  • スパゲッティナポリタン

上野松坂屋:お子様ランチの場合

  • 山型のグリンピースのせご飯
  • コロッケ
  • オムレツ
  • ポテトサラダ
  • 刻みキャベツ

どちらも、当時の価格で30銭ほど。現在の価値に換算すると1000円くらいだそうです。

子供にとっては、自分だけの特別感のあるとても豪華なランチですね。

そして、戦後となる30年後の1960年代に入り、上野松坂屋が子供に人気のあったウルトラマンのテレビシリーズのキャラクターのグッズをおまけにつけたところ、お子様ランチを注文する子供が増え、大人気メニューとなり、現在のお子様ライスの形になりました。

こちらは当時の金額で40円~60円で、現在の価格にすると250円前後になります。ラーメンが50円くらいの時代だったそうです。

大人のメニューよりもリーゾナブルな上におもちゃ付きまでもらえるということで、お子様ランチは60年もの間、子供たちの大好きなメニューとして現在も多くの子供達を魅了しています。

いつの時代も子供たちの好きなものは変わらないのですね。

世界のお子様ランチ事情

カナダに20年在住している姉に、お子様ランチがあるのかと聞いたところ、日本のようなスタイルではなく、ファーストフード店やカジュアルなレストランでは、スパゲッティ、ピザ、チキンフィンガーのキッズメニューはあると言っていました。

子供サイズのメニューで中にはおもちゃ付きのメニューもあるそうですが、日本のようなお子様ランチとは異なるそうです。

イギリスやアメリカなどにもキッズメニューはあるようですが、やはり日本のようなスペシャルなお子様ランチはないようです。

最後に

お子様ランチは子供たちを喜ばせたいという願いから生まれた、まさにおもてなしの心をもった日本ならではのメニューだったのですね。

私の子供達は、レストランに行くと必ずお子様ランチを注文し、目を輝かせながらおもちゃを選び、嬉しそうに食べています。

「お子様ランチ」は、日本だけで食べられる子供だけに許されたスペシャルなメニューだったのです。

お子さんが「お子様ランチ」を頼んだ時に、どうして旗がついているか等聞かれ、答えられたら、「パパとママってなんでも知ってるんだ!」と思ってくれるかも。ぜひ、「お子様ランチ」の豆知識を覚えておいてくださいね。