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うどんの食べ方 あなたの食事マナーは正しい!?

日本で、当たり前のことでも外国の方にとっては、不思議だと思うことがたくさんあります。

生活習慣はもちろんのこと食文化もその一つです。国際交流に積極的だった私の実家では毎年、様々な国の方々がホームステイに来ていました。

初めて来日する方にとっては、すべてが新鮮、そしてわからないことがいっぱい。

日本の食べ物を初めて食べる方も多くいました。

お店や自宅で一緒に麺類を食べると、ほとんどの方が音を立てずに静かに麺を折りたたむように食べていて、何のためらいもなく音を立てながらうどんをすする私たちを見て、食べ方やマナーの違いに初めはとても驚いていました。

そこで、これからホームステイの受け入れなどで外国の方に「うどん」の食べ方やマナーについて教えてあげたいと思っている方に私の経験談を踏まえ、今日は、日本の伝統的な食べ物のひとつ「うどん」の食べ方とそのマナーについて日本人の皆さんも、もう一度おさらいしてみましょう!

正しいうどんの食べ方とは

現在、うどんの種類はとても豊富で、茹で上がった麺にだし汁をかけた「かけうどん」、茹で上がった麺に濃い目の汁をつけて食べる「つけ麺」タイプ、その他「煮込みうどん」、「鍋焼きうどん」「カレーうどん」、「焼きうどん」などバリエーションも様々です。

ですが、ここでは、だし汁をかけて食べる王道の「かけうどん」タイプの食べ方についてご紹介します。

うどんを食べる手順

  1. うどんの丼をもつ
  2. まずは、麺をほぐす
  3. 一口で食べられる量を箸に掴む
  4. 勢いよくズルズルとすする
  5. のどごしを味わう

器が熱い場合、店や自宅にレンゲがある場合は蓮華にうどんを一口分乗せてから食べます。

かけうどん以外のうどんにおいても、同じように麺をすすって食べるスタイルは変わりません。

また、カレーうどんなどの汁の飛び跳ねが気になる場合もレンゲを使い、スープも先端部分の細いところから口へ運びましょう。

ポイント

うどんは音を立てながら、勢いよく食べるのが伝統的なスタイルとされている

日本で音をたてて麺を食べるようになった理由

もともと、日本で麺類をすするようになったのは、江戸時代に麺文化が浸透し、蕎麦やうどんを食べるようになってからです。

音を立てながら、麺をすする理由の一つとして、ざるそばの香りを楽しむために、音を立ててすすることで口から鼻に匂いが抜けることで香りが立つからと言われていたからです。

また、もう一つの理由として江戸時代、仕事の合間に屋台やお店で小腹を満たすために短い時間でそばを食べていた江戸庶民が「ズルズル」と音を立てながら勢いよく豪快に書き込んで食べていたスタイルが習慣となり、うどんなどのほかの麺の食べ方にも影響を与え、現在に至るのではないかと言われています。

その豪快に音をたてて食べる姿が粋な江戸っ子スタイルとして親しまれたことがはじまりだったようですね。

また、多くの海外では、この「ズルズル」と音をたてて食べる方法が悪いテーブルマナーとされ、抵抗がある外国の方も少なくありません。

日本でもすべての麺類において音を立てて食べるのではなく、日本食として認識されている、「そば」、「うどん」、「ラーメン」、「焼きそば」などの和食系の麺類は良いとされていますが、パスタなどの洋食料理として部類される麺類は音を立てずに食べ、日本でもその料理に合わせた食べ方をし、TPOに合わせて食べ方を使え分けているということも一緒に教えてあげましょう。

日本人の麺の食べ方に対して嫌悪感を抱いた一部から「ヌードルハラスメント」(ヌーハラ)という和製英語が話題になったこともありました。

それほど、音をたてて食べることがない外国の方にとっては、衝撃だったのかもしれませんね。

しかし、私が出会った外国の方は、積極的に日本の麺の食べ方としてうどんをすすって食べた方や、自分は上手にできないけど日本の文化としてすする食べ方もあるということを受け入れてくれた方など肯定的な方ばかりでした。

なぜ、うどんなどの和食系の麺をすすって食べるようになったのか歴史的背景を含めて説明してあげるとより理解を示してくれると思います。

うどんを食べる時に伝えたい食べ方以外のマナー

麺類を食べる時に日本では音を立ててすするということ以外に、私は食事をする時のマナーとして背筋を伸ばし、姿勢を正して食べることと、「いただきます」、「ごちそうさまでした」という言葉を、食事をする前と後に言うということも合わせて伝えました。

そうすることで、音を立てて麺をすすることに抵抗がある外国の方にとって礼儀を重んじる日本の「Japanese style」として理解されるのではないかと思ったからです。

その国の作法を知るということは異文化を理解すること繋がります。

もちろん、無理強いすることは、お勧めできませんが、日本にはそういう食べ方があるということを知ってもらえたらいいなと思っています。

日本人にとってはごく当たり前だと思っていた食べ方や食文化も外国の方にとっては、驚きの連続です。

ぜひ、色んな日本の食べ物や食べ方を紹介してあげましょう。

また、私たちが海外に行ったときや、海外の食べ物を食べる機会があった時にはぜひ、相手の国の理解を深めるためにもその現地の食べ方で食べて見てみてくださいね。