Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

バターはマーガリンで代用できる?似ている両者の違いは何?

お菓子やパンを作る時に、バターは必需品ですよね!

でも、冷蔵庫にバターがない、お店でバターが売り切れていた!そんな事ってよくありますよね。

どうしようと悩んだ末に、マーガリンならあるから、マーガリンで作れるかなぁと、マーガリンで代用しようと思ってもマーガリンでバターの代わりが務まるのかちょっと不安になりますよね。

価格的にもマーガリンはバターよりお安いので、代用できるのであれば代用したい!

マーガリンでバターの代用は可能?味の違いはあるの?どちらが体にいいの?など、今回はバターとマーガリンの代用と両者の違いについて詳しくご紹介していきたいと思います!

バターの代わりにマーガリンは代用できる?

まずはバターの代わりにマーガリンが代用可能かどうかを見ていきましょう。

両者の成分を比較した成分表をこうなります。

バターとマーガリン100gあたりの主成分

  バター マーガリン
エネルギー 745kcal 758kcal
水分 16.2g 15.5g
たんぱく質 0.6g 0.4g
脂質 81.0g 81.6g
炭水化物 0.2g 1.2g
灰分 2.0g 1.3g
ナトリウム 750mg 490mg

ご覧の通り、脂質、水分、蛋白質など、ほとんど両者変わりません。

ですから、バターの代わりにマーガリンを分量使用することで代用は可能です。

そして、出来上がりも、両者同じように出来ます。

ただし、出来上がりは同じに出来ても、重要な味の面で違いが出てしまいます

食べ比べてみると違う バターとマーガリンの味

バターは牛乳から出来ていますから、乳製品特有の芳醇な香りがして、食べた感じは重みがあります。

しかし、マーガリンは植物性の油から出来ているので、バターほどの香りは無く、さっぱりとした口当たりです。

バターほどの芳醇な香りもコクもマーガリンには残念ながらありません。

味の違いを知っていると代用のポイントが見えてきます。

代用するときのポイントは香りとコクをプラスする!

バターをマーガリンで代用しようとすると、出来上がりは同じですが香りや口当たりの面でやはり劣ってしまいます。

作るものにもよるのですが、香りや口当たりをカバーするものを足すと、やや不足している部分をカバーすることができます。

例えば、クッキーを焼くとしたらトッピングや生地にチョコレートやココア粉を加えて香りを足す。

口当たりが寂しいときは表面に卵黄を塗って焼成しコクを足すといった感じで、他のお菓子やパンを作る時にも言えるのですが、作る分量に影響を与えないぐらいの香りと口当たりを考慮した材料を足すことで不足している部分をカバーできます。

分量が少し変わることで不安な時は出来上がりのもののトッピングを工夫することでカバーできます。

でも、どうして主成分が同じなのにこんな違いが出てしまうのでしょう?それはバターとマーガリンの違いにありました!

バターとマーガリンの大きな2つの違い

バターとマーガリン違い1「主成分の脂の種類」

バターは「乳脂肪」を使い、マーガリンは「油脂」を使っています。

マーガリンの油脂は、パーム油、コーン油、菜種油など、植物性の油脂を使用しています。

この違いをみるとバターは「動物性の脂肪」マーガリンは「植物性の脂肪」ということになりますね!

そして、この両者は脂肪分を80%以上含むものを言います。

勘違いされやすいのですが、私たちが日常でトースト等に塗って食べるあの「マーガリン」と呼ばれているものは、脂肪分が75%以下の物が多く、マーガリンの中でもまた別の呼び方で正式名称は「ファットスプレッド」です。

「脂肪分〇%カット!」などと謳われているものは特に「ファットスプレッド」で間違いないでしょう。

バターとマーガリンの違い2「製造方法」

簡単に説明すると、バターは生乳や牛乳に含まれる脂肪分を抽出して作られているものです。

マーガリンは、液体の植物性油脂を固形化する添加物「食用精製加工油脂」というものを人工的に混ぜてあのマーガリンの柔らかく扱いやすい硬さになるように作られています。

製造方法で違うのは添加物が入っているか入っていないかの違いでもあるのです。

体にいいのはどっち?

大きな違いがある両者、どちらが体にいいのでしょうか?

バターは動物性脂肪、マーガリンは植物性脂肪。

一般的に植物性脂肪の方がヘルシーで体にいいと言われています。

それもそのはず、「動物性脂肪」というと、事実血中のコレステロールの数値をあげてしまい、摂り過ぎると肥満や高血圧、動脈硬化など、生活習慣病の原因になります。

それだけ考えるとマーガリンの方が体に良さそう。

しかし、先程製造方法の違いでご説明した通り、マーガリンは食用精製加工油脂という添加物を使って作られていて、その製造過程で「トランス脂肪酸」という人体に有害な脂肪酸が生成されてしまいます。

どうして、トランス脂肪酸は人体に有害と言われているのでしょうか。

その理由としてトランス脂肪酸は発がん性や心臓病のリスクが上がる、突然死などの危険性があるとされており、欧米では規制の方向で動いている現状にあります。

日本でも一時期話題になり、現在ではスーパーなどでも「トランス脂肪酸含有量」が表示されて売られている所も多くあります。

大量生産される市販のパンにも安価なマーガリンは使われていますので、マイナスイメージを避ける為にパンのパッケージの売り文句にも「トランス脂肪酸ゼロ」という表示がされています。

人工的に作られたものであり、天然のものでないというのも「体によくない」といわれている所以でしょう。

どちらが体にいいかという究極の選択は、より自然に近く、よくわからないものが入っていないという面では、マーガリンより、バターという選択です。

しかし、動物性脂肪のコレステロール摂取を抑えたい!という方にはバターよりマーガリンというように、どちらもリスクはありますし、どっちのほうが絶対にいいという断言はできません。

まとめ

バターとマーガリンの違いは、「主成分の脂の種類」「製造方法」でした。

そして、マーガリンに不足しがちな香りやコクをカバーするものを足すことで代用が可能です。

最後に気を付けて頂きたいのは健康面でのリスク。

両方ともいわば「脂」です。添加物の問題以前に、両者摂り過ぎることで健康を害しますので、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

両方のいいところを活かしながら美味しく健康的な食生活を送りたいですね!