つるつるとした喉越しで、さっぱりといただけるそうめん。
暑くなり食欲の落ちる夏には、欠かせない食材ですよね。
台所でなるべく長時間火を使いたくないという主婦にとっても、非常に強い味方です。
贈答品としてもよくやりとりされるそうめんですが、「去年の夏ぶりに出したら、賞味期限が切れていた」ということはありませんか?
賞味期限が切れたそうめんは、食べても大丈夫なのでしょうか?
そうめんの正しい保存方法とともに、そうめんの賞味期限についてご紹介します。
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一般的なそうめんの賞味期限
一般的にスーパーで販売されている乾麺のそうめんは、賞味期限が2年程度となっています。
ちなみに、そうめんの代表的なブランドである「揖保乃糸」の賞味期限は、製造後30ヶ月、つまり2年半になっているようです。
乾麺であれば数年単位で日持ちしますが、中には半乾燥や生麺タイプのそうめんもあります。
そうめんに限らず、食品は水分が多いと腐りやすくなります。
半乾燥タイプだと3ヶ月程度、生麺タイプだと1ヶ月程度が目安となりそうです。
いずれにしても、製造会社や商品によって賞味期限は異なります。
そうめんを使う前に、必ずパッケージに表示されている賞味期限を確認してください。
賞味期限が切れていても食べられる?
そもそも「賞味期限」とはなにかというと、商品を未開封の状態で、表示された保存方法で保存した場合に、品質が変わらずにおいしく食べられる期間のことをいいます。
ポイントは、「未開封」「表示された保存方法で」保存した場合ということでしょう。
一度開封してしまった商品や、要冷蔵と表示されているのに常温で保存してしまった場合などは、期限内であっても品質が保証されません。
ただし言い方を変えると、未開封で表示通りに正しく保存していた場合は、賞味期限内は品質が保証され、おいしく食べることができます。
また、賞味期限が切れたとしても、「品質が変わらない」とは限りませんが、急に食べられなくなるわけでもありません。
ちなみに、賞味期限と似た言葉で「消費期限」というものがあります。
言葉としては似ていますが、意味合いは異なってきます。
消費期限とは、商品を未開封の状態で、表示された保存方法で保存した場合に、安全に食べられる期間のことをいいます。
表示されているのが消費期限の場合は、この期間を過ぎると「安全に」食べることができなくなります。
商品が傷んだり食中毒を起こす危険も出てくるため、消費期限が切れた商品は、むやみに食べないようにしましょう。
賞味期限切れのそうめんの味ってどう?
賞味期限が切れたそうめんでも、未開封で見た目やニオイなどに問題がなければ、通常通り茹でて食べることができます。
ただし、品質やおいしさについては、賞味期限内に食べた場合とまったく同じであるとは保証されていません。
賞味期限から何年も経ったものや開封済みのものでなければ、品質や味が大きく低下することは少ないかもしれませんが、あくまでも自己責任ということになります。
食べたらNGなそうめんの状態とは
賞味期限内であっても、保存方法や環境によっては食べられなくなってしまう場合があります。
そうめんが変色していたり、カビが生えている場合や、虫が沸く、異臭がする場合などは、そうめんが傷んでいるため食べないでください。
特に、開封済みのそうめんを保存していた場合には、湿度や温度の影響を受けやすく、カビや虫が発生しやすくなります。
そうめんを食べる前に、賞味期限内であっても一度そうめんの状態を確認することをおすすめします。
そうめんの正しい保存方法は?
そうめんを保存するときには、直射日光があたらない、通気性のよいところで保存することがポイントです。
床下収納や押入れ・戸棚の奥などに保存しがちですが、そうめんを保存するのに適しているとはいえません。
木箱などに入っているそうめんの場合は、木箱にいれたまま保存すれば問題ありません。
床下収納や戸棚以外で、直射日光のあたらない通気性の良い場所が見つからない場合は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
その場合は、そうめんをフタ付きの密閉容器や保存袋にいれてください。
密閉することで、そうめんへのニオイ移りも防ぐことができます。
そうめんを寝かせるとおいしくなるって本当?
「そうめんを寝かせるとおいしくなる」という話を聞いたことはありませんか?
実は、この話は本当です。
同じそうめんでも、製造して直ぐに販売されるものを「新物(しんもの)」、製造後1年間熟成させたものを「古物(ひねもの)」、製造後2年間熟成させたものを「大古物(おおひねもの)」と呼び、熟成させるほどそうめんのコシが増し、おいしくなるといわれています。
市販品も寝かせて置いたら美味しくなる?
「そうめんは寝かせるとおいしくなる」とご紹介しましたが、寝かせるとおいしくなるそうめんには、ある条件があります。
それは、「手延そうめん」であるということです。
手延そうめんは、手作業により生地を細い麺状に伸ばしたもので、乾燥させるときに麺の表面に食用油を塗ってあります。
この食用油が塗ってあることで、熟成させたときにコシが生まれ、そうめんがおいしくなるのです。
スーパーなどで市販されているそうめんは、機械で麺状にされ、食用油を塗らずに乾燥させたものがほとんどです。
そのため、寝かせたとしても品質が変わることはありません。
おいしくなることを期待して寝かせるのであれば、必ず「手延そうめん」であることを確認しましょう。
まとめ
そうめんの賞味期限と、正しい保存方法についてご紹介しました。
夏に大活躍のそうめんですが、正しく保存しないと、品質の劣化やそうめんの傷みにつながってしまいます。
そうめんをおいしく食べるために適した方法・場所で保存し、そうめんのおいしさを守りましょう。