皆さんの食卓に並ぶフランスパン、美味しい上にスープ料理なんかにも合うので重宝されていますよね。
ですが、実はフランスパンには種類があって、それぞれに名前があるのをご存知でしたか?
今回はそんな知られざるフランスパンの種類と名前を紹介していこうと思います。
名前の違い
フランスパンは小麦粉、塩、酵母、水で生成されています。
しかし、その後の生地量、成型が変わる事で名前が変化するのです。フランスパンの名前の違いは、見た目が多きく影響しています。
例えば、一番有名でオーソドックスな『バゲット』は、『棒』という意味があり、見た目が棒の様なのでそう呼ばれています。
また、丸っこいフランスパンは、『ブール』という名前が付いていますが、これも見た目が『ボール』のようだった事から名前がつけられました。
他にも、一本の切れ目を入れたパンはそのままの意味で『クープ』と呼ばれ、きのこの形に似せた珍しい形の物は、勿論きのこから由来して『シャンピニオン』と呼ばれています。
このように、フランスパンは成形で様々な種類に分類されているのです。
様々な形が生まれたワケ
では、何故ここまで様々な形状と質量で売られているのでしょうか?
それにはフランスのかつての統治政治に関係していたのです。
20世紀以前のフランスでは、フランス国民の主食でもあったパンの価格が変動すると、社会が不安定になるのではないかと考えていました。
そこで、何gのパンはいくらであると公定価格を決めて制度化してしまいます。
その際に、細かく決められたグラムの中で、様々な形のフランスパンが生まれたと言われています。
※実際はグラム数で値段が決まる事はほとんどなく、切れ目の数とそれに見合った重さの値段で取引されていたそうです。
フランスパンの種類を知ろう!
それでは、実際にどんなフランスパンの種類があるのかよく街のパン屋さんで見かける物を紹介していきます。
パリジャン
フランスでは一番人気のパンであったそうで、名前の由来は『パリっ子』から来ているのが、このパリジャンです。
長さがあり、表面には5本程度の切り目が入っています。これは食べやすい大きさにスライスして、サンドウィッチにしたり、TOKIOの長瀬さんがしていたCMの様に、切らずにそのまま真ん中を切って具材を挟んで豪快にサンドウィッチにする人もいますね。
バゲット
これが現在主流になっているフランスパンです。バゲットは『棒』を意味しており、形状が細く火が通りやすい為にカリカリとした皮が特徴です。横長のサンドウィッチ(切り分けたりせず一本丸々で作る)には適した長さです。
バタール
バタールは『中間の』という意味を持ち、丁度パリジャンとバケットの中間の太さをしている事から名付けられたとされています。
中身をしっかりと味わえる事が他のパンと比べた時の特徴になります。なので、そのまま食べるのも、何かを挟むのもどちらもオススメです。
終わりに
今回の紹介でそれぞれの適した食べ方を知って頂けたでしょうか?
フランスパンを買う時は、用途に分けて選ぶようにすれば、更に美味しくなるのでぜひ試してみてくださいね。