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グレープフルーツの皮にはどんな栄養が?美味しい食べ方も!

多くの人が当然のように捨てている、グレープフルーツのあの分厚い皮。

みかんやレモンの皮を乾燥させたものが漢方で使われるように、実はグレープフルーツの皮からも摂れる栄養があります。

苦味と食感がなかなか食べにくい部分ですが、工夫次第でおいしく食べられますよ。

今回はグレープフルーツの皮に含まれる栄養と、その食べ方について紹介していきます。

グレープフルーツの栄養をおさらい

爽やかな酸味とほのかな苦味がおいしいグレープフルーツ。

その実にはたくさんの栄養が含まれています。

グレープフルーツを1個食べれば1日分の必要量がとれてしまうほど豊富に含まれるビタミンCや、身体の水分量を調節してくれるカリウム、疲労回復や消炎作用が期待できるクエン酸、糖質をエネルギーに変える手助けをしてくれるビタミンB1、腸の調子を整える食物繊維など、どれも魅力的な栄養素ばかりです。

皮にはどんな栄養が含まれているの?

そんな栄養豊富なグレープフルーツですが、分厚い皮の部分も例外ではありません。

まず、グレープフルーツの皮の部分の栄養の代表は、ペクチンと呼ばれる食物繊維

これは房の部分の薄皮と、表皮のすぐ下の白いワタの部分にたくさん含まれています。

水溶性のペクチンは、水分と結びつくことでゼリーのような粘性のある状態になり、粘膜を保護する作用があります。

このおかげで糖の吸収がゆっくりになり、血糖値の急な上昇を防ぐ効果もあります。

その上、ペクチンは腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境も整えてくれる優れものです。

積極的に摂取したい栄養素ですね。

さらに、表面の皮の部分にはエッセンシャルオイルなども抽出される香り成分が豊富。

中でも代表的なのは「リモネン」と「ヌートカトン」と呼ばれる香り成分です。

リモネンは他の柑橘類にも含まれる香りで、心身をリラックスさせたり、体をあたためて代謝を上げたりする効果があると言われます。

ヌートカトンはグレープフルーツ特有のもの。

消費カロリーを増やし、長期的にこの匂いを嗅ぐことで内臓脂肪がつくのを抑え、肥満になりにくくする効果があるという研究結果が出ています。

皮を食べる時は農薬・防カビ剤に注意が必要

こんなに皮に栄養があったのか!と聞いてしまうと、グレープフルーツの皮を食べてみたくなりますよね。

でも、この時に気を付けたいのが、皮に残留している農薬や防カビ剤です。

輸入物のグレープフルーツの皮には、ほぼ確実についていると思ってください。

もし、食べてしまってもすぐに健康被害が出るようなものではありませんが、できればあまり食べたくないものですよね。

農薬などを落とす方法としては、以下のような方法があります。

  • 野菜を洗える洗剤でしっかり洗う
  • 塩もみして沸騰したお湯で何度かすすぐ
  • 重曹水に1~2分つけてから水でこすり洗い

できれば、無農薬の国産グレープフルーツを使いたいですが、手に入らない時などは試してみてくださいね。

グレープフルーツを買うときの選び方と保存方法

先程、紹介したように輸入ものはグレープフルーツの皮に農薬や防カビ剤がしっかりついている事が多いです。

皮を食べようと思うときは、国産のできればオーガニックを謳ったものが安心ですよね。

グレープフルーツは、ぶどうの粒のように集まって実ることからこの名前が付きました。

側面が少しへこんでいるグレープフルーツがよく見られるのは、果実同士がぎゅっと寄り添って育ったためなんです。

こういったへこみのあるグレープフルーツは、その部分にはあまり太陽が当たらず、栄養も同じ枝になる他の実とシェアする状態で育ったもの。

できれば、このようなへこみがない果実を選ぶと、スペースに余裕のある枝でしっかりまんべんなく太陽に当たって育ったおいしいグレープフルーツに当たる可能性が高いですよ。

あとは、表面がなめらかで、ずしっとした重みがあるものがおすすめです。

保存するときは、じめじめしない冷暗所か、乾燥しないようビニール袋などに入れて野菜室へ。

あまり保存温度が低くなると低温障害になったりするので、冷たすぎないところに置いてくださいね。

日持ちは大体1週間が目安です。

おいしく皮を食べられるオススメレシピ

そのままだと苦くて食べにくい皮ですが、少し手間をかければおいしく食べられます。

丸のままのグレープフルーツが簡単に食べられてイチオシなレシピは、はちみつレモンならぬ「ハチミツグレープフルーツ」です。

その名の通り、はちみつレモンを作る要領でグレープフルーツを使います。

しっかり洗ったグレープフルーツを皮ごと薄切りにして、はちみつに漬けるだけの簡単レシピ。

そのまま食べたり、ヨーグルトなどと一緒に食べるとサッパリしておいしいですよ。他には紅茶に入れるのもおすすめです。

薄皮は、食感が気にならなければそのまま一緒に食べるか、ブレンダ―でスムージーにしてしまいましょう。

外側の皮は、オレンジピールの要領で煮て砂糖漬けにすると、独特の風味とほのかな苦味がおいしいおやつになりますよ。

苦いのが苦手な方は、砂糖を多めにしてくださいね。

出来上がったものにダークチョコレートをコーティングすると、さらにレベルアップします。

グレープフルーツの皮のマーマレードもさわやかでおいしいですよ。

その他、ペクチンはとれませんが、表皮をすりおろして料理の香りづけとして使えば、手軽に香りのダイエット効果が期待できます。

このとき白いワタの部分まで削ってしまうと、苦くなってしまうのでご注意を。

おわりに

苦くてそのままでは食べにくいけれど、とても香りのいいグレープフルーツの皮。

栄養も豊富ですから、今まで捨ててしまっていたという方もこれをきっかけにおいしく加工して、その魅力と栄養を存分に楽しんでみて下さいね。