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スイカの種は食べられる?その栄養と効能とは

夏になると食べたくなる食べ物のひとつが、スイカですよね。

小さい頃、スイカの種を遠くまで飛ばして遊んだ経験のある方もいるのではないでしょうか?

そんなスイカですが、大抵は甘い実の部分だけを食べて、種は捨ててしまいます。

しかし、実はスイカの種にも栄養が含まれているのです。

スイカの種に含まれている栄養とは?その栄養にはどのような効果があるのか?スイカの種の食べ方とともに、ご紹介します。

スイカの種に含まれる栄養分は

スイカの種には、どのような栄養が豊富に含まれているのでしょうか?

さっそく以下の表(日本食品標準成分表)でみていきましょう。

スイカの種(味付け、炒り) 可食部100gあたり
タンパク質(g) 29.6
リノール酸(mg) 25000
カリウム(mg) 640
カルシウム(mg) 70
リン(mg) 620
鉄(mg) 5.3
ビタミンE(mg) 20.8
葉酸(μg) 120
食物繊維(g) 水溶性食物繊維 1.1
不溶性食物繊維 6.0

スイカの種には、上記のような栄養素が豊富に含まれています。同じく可食部100gあたりに含まれる栄養素量でみると、カルシウムは牛乳に含まれる量の60%以上、鉄はホウレンソウの2.5倍以上、ビタミンEはごまの90%以上、食物繊維はゴボウの1.2倍以上も含んでいます。

スイカの栄養分がもたらす健康効果

スイカの種に豊富に含まれる栄養素は、それぞれどのような健康効果があるのでしょうか?先ほど挙げた栄養素について、ひとつずつご紹介します。

タンパク質

タンパク質は三大栄養素のひとつで、体の組織をつくる栄養素です。

筋肉や内臓のほか、体内のホルモンなど幅広く利用されており、不足すると代謝が落ちる、皮膚の免疫が落ちるなどの症状が現れる場合があります。

肌のハリを保つためにも必須の栄養素です。

リノール酸

リノール酸はn-6系脂肪酸と呼ばれる必須脂肪酸のひとつです。

体内でつくり出すことができないため、食事からの摂取が欠かせません。

リノール酸には血中コレステロール値を下げる効果があり、不足すると成長阻害や皮膚障害が起こる可能性があります。

カリウム

カリウムは体内の水分調節などの役割を果たしており、むくみを解消する、血圧を下げる効果が期待できます。

その他にも神経伝達や筋機能にも関与しており、体にとって必要な栄養素のひとつです。

カルシウム

カルシウムは、骨や歯を構成するミネラルです。

日本人に唯一不足している栄養素ともいわれており、積極的に摂りたい栄養素の一つです。

カルシウムを毎日十分に摂取することで、骨や歯を丈夫にし、骨粗鬆症の予防に役立ちます。

リン

リンは、カルシウムと密接な関係があり、その多くは骨に存在しています。

その他、細胞を構成する核酸や細胞膜の一部として、またエネルギー代謝にも大きく関わる大切な栄養素です。

鉄は、血液に含まれる赤血球をつくるために必要なミネラルです。

女性は特に月経や妊娠・出産などのために不足しやすく、貧血になりがちです。

貧血予防のためにも継続的に十分な量を摂取したい栄養素です。

ビタミンE

ビタミンEは脂溶性ビタミンで、強い抗酸化作用があります。

そのため、体の脂質を酸化から守り、細胞を健康に保つ、いわゆるアンチエイジング効果が期待できます。

葉酸

葉酸は鉄とともに赤血球の産生に関わる栄養素のひとつで、貧血予防に役立ちます。

また、妊娠前・妊娠中の方にとっては、胎児の正常な発達にも大きく関与するため非常に大切な栄養素です。

食物繊維

食物繊維は便秘を解消する効果があります。

水溶性食物繊維は水分を保持して便をやわらかくし、不溶性食物繊維は便の量自体を増やして排泄をうながします。

また、食物繊維は食べ物の消化・吸収を穏やかにし、血糖値や血中脂質の上昇を抑える効果も期待できます。

黒い種も白い種(黒くなる前の種)も同じ様に栄養があるの?

スイカの種は、スイカの花が受粉して果実が成長する過程でともに成熟していきます。

種が成熟していくと、種皮は固く、黒くなります。

この成熟が不十分だと、種皮はやわらかく白いままです。

つまり、白い種は完全に成熟する前の種の状態です。

そのため、栄養も黒い種ほど十分に含まれているとはいえなさそうです。

食べられないことはないですが、食べるなら黒い種のほうが栄養価が高くおすすめです。

スイカの種はどうやって食べたらいい?

スイカの種にも栄養があることがわかりました。

しかし、日本では一般的にスイカの種を食べる習慣がないため、いざ食べようとしてもどうやって食べたらいいか迷ってしまいますよね。

スイカの種を食べる習慣のある中国では、スイカの種を炒って塩味で食べることが多いようです。

また、天日干しにして乾燥させて食べる方法もあります。かぼちゃの種と同じような食べ方を想像するとわかりやすいかもしれません。

食べるときは、種皮は取り除いて食べましょう。具体的な作り方は、次のとおりです。

スイカの種の炒り方

  1. スイカの種を洗って水気を拭き取り、空のフライパンに入れて弱火にかける。
  2. 焦げないように混ぜながら数分間炒り、最後に塩を適量加える。

スイカの種の干し方

  1. スイカの種を洗って水気を拭き取り、平たいザルや目の細かい網の上にのせ、さらにネットや網でカバーをする。
  2. 日の当たるところに1~2日置き、乾燥させる。

スイカの種を食べると虫垂炎になるというのは迷信?

「スイカの種を食べると虫垂炎になる」という話を聞いたことはありませんか?

他にも「お腹で芽が出る」など、世の中には種にまつわる様々な噂があります。

しかし、結論からいうと、これらは迷信です。

スイカの種は外皮が硬いため、ほとんど消化されずに排泄されます。

同じ種実類であるゴマも、粒のままだと同じように形が残ったまま排泄されますよね。

そのため、虫垂炎になるようなことはなく、ただ消化管を通過して出ていくだけです。

間違ってスイカの種をそのまま飲み込んでしまっても問題はないため、安心してください。

まとめ

スイカの種に含まれる栄養とその効果、食べ方についてご紹介しました。

日本ではスイカの種を食べる習慣はありませんが、スイカの種にも豊富な栄養が含まれており、かぼちゃの種や他の種実類と同じように食べることができます。

夏になるとスイカを食べる機会が増えると思いますが、実だけでなく種にも挑戦してみるとよいかもしれません。