お茶を頂く厳かな場でお団子が出された時、貴方はどうやって食べますか?
実はお団子を食べる事にもルールがあって、それを知らずにいつものようにかぶり付いてしまうと悲惨な事に…。
今回はそんなお団子の正式な食べ方を紹介していきます。
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お団子の食べ方
それでは、まずは正しいお団子の食べ方から見て行きましょう。
普段は特に意識せずに普通にかぶり付いているお団子ですが、お茶の席では何も考えずにかぶり付く行為はご法度。
黒文字というお菓子を切り分ける道具や楊枝が添えてある場合は、きちんと取り分けてから食べる様にしてください。
もし、道具が何もない場合は、先方からの『そのままお召し上がりください。』という意思表示なので、それに従って串から外さずに食べるようにしましょう。
しかし、その際にお団子に歯形が付いてしまえばアウトです。そして、これはお茶の席で和菓子を頂く際に共通する事なのですが、絶対にお菓子に歯形を付けてはいけません。
お団子の場合は、添えてある場合は黒文字や楊枝を使って全て串から外し、それを頂く事が理想的です。直接串から食べる場合は、必ず歯形に気を付けなければなりません。
そして、お団子の串を立てて上から食べるのではなく、斜めに引いて静かに歯形が付かない様に気を付けながら食べましょう。
また、みたらしなどの蜜が絡んだお菓子の場合は、なるべく団子に蜜を絡めて串に蜜が残らない様に配慮しましょう。
最後の一つの食べ方
お茶会の席ではそんな食べ方ですが、普通に食べている時に串奥深くに刺さった最後の一つを食べるのに苦労していませんか?
お茶会の作法に則って食べるとなると、横に倒した串から静かに歯形が付かないように引き抜いて食べてしまう方法、最初から全て串から外して一つずつ食べる方法がありますね。
では、お茶会のルールなど無しで考えた時にはどんな方法があるのでしょうか。
- 先にお団子の半分を食べ、残り半分を反対側から食べてしまう
- 食べてしまった部分の串を折って、短くしてから食べる
- 串の先端をとんとんと皿にぶつけて団子を落とす
- 食べてしまった方の串に持ち替えて食べる
と、お茶会の作法を考えなければこれだけの方法が存在するのです。
女性は人前で大口を開けるのが恥ずかしかったり、なるべく指先が汚れない食べ方が理想的でしょうから、1か3が向いているでしょうね。
終わりに
お団子一つにしたって、マナーがきちんと存在し、知らなければ大恥をかくのです。
今回学んだ事を私生活にもぜひ活かして、お上品な食べ方を目指してみてくださいね。