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カステラの底に紙がついてる理由の秘密に迫る!

長崎県の代表的なお菓子である“カステラ”。

卵を感じる黄色くて口どけのよい生地と、表面の茶色い香ばしい部分、そして底についてあるざらめのじゃりじゃりとした食感がたまりません。

しかし、カステラの底には薄い紙が敷いてあり、おいしいざらめ部分がくっついてしまうこともしばしば…。

そこで、今回はカステラの底に付いている紙について詳しくご紹介いたします!番外編としてカステラの底の紙を綺麗に剥がす方法もご紹介いたします!

カステラの底に付いている紙の役割

カステラの底にはざらめが敷いてあり個人的に最もおいしい部分であり、カステラを食べるときの醍醐味でもあるのですが、底に付いている紙のせいでなかなか綺麗に食べることができません。

邪魔だなと思われがちなカステラの底に付いている紙ですが、実はカステラを作る際に大きな役割を果たしているものだったのです!

カステラは卵、牛乳、小麦粉、そしてたくさんの砂糖を使って作ります。

そのため、柔らかく口どけのよい食感となります。

しかし、この生地をただ型に流して焼くと、型の隙間から砂糖が漏れてしまい綺麗でおいしいカステラにはなりません。

また、紙を敷いて焼くことによって、焼くときにざらめが完全に溶けず、じゃりじゃりとした食感を残すことができます。

焼きあがったカステラを冷ますときも、紙の上に乗せて冷ますことによって扱いやすくなり、そして販売されている大きさに切りやすくなります。

そして、柔らかいカステラの生地に細かい傷が付くことや、生地が崩れてしまうことも防ぎます。

カステラ作りにおいてこの紙は、とても必要なものだったのです!

底についてる紙は一体何の紙? 食べてしまった場合は平気?

このカステラの底に付いている紙、とても薄いですよね。

クッキングペーパーはコストが高いため、薄いワックスペーパーを使っています。

あまりの薄さに、子どもの頃気づかずにうっかり食べてしまったこともあるのではないでしょうか。

1切れのカステラ分の紙を食べてしまっても体に問題はありませんが、たくさん食べてはいけません。

この紙は消化されないため、食べてしまっても便とともに出てくるので、食べてしまった場合でも安心してください。

紙はカステラを作るときに必ず必要?

カステラの底についている紙は上記で説明した通り、重要な役割を果たしています。

カステラは本来木枠に柔らかい生地を流し込み、じっくりと時間をかけて焼き上げて作ります。

そして、カステラを焼く型のサイズがとても大きいこともあり、生地がなかなか固まりにくいです。

そのため、生地が流れ出てしまわないように、他のさまざまな理由を組み合わせてもカステラを焼く際に底に紙を敷くことは必ず必要になってきます。

しかし、家庭で小さいサイズのカステラを焼くときは、必ずしも紙を敷かないとカステラが焼けないわけではありません。

小さいサイズで焼くとすぐに火が入りやすいため、ケーキを焼くような比較的短時間で完成します。

こういった場合は新聞紙で焼き型を作ると、スムーズにカステラ作りを進めることができます。

市販されているカステラに紙は必ず付いている!

市販されているカステラを調べましたが、カステラの底に紙が付いていないものは今まで見たことありません。

市販されているものはお客相手に作られているため、見た目が美しくないといけません。

綺麗なカステラを作る意味でも、底に敷く紙は非常に大きな役割を果たしているため、全部付いているといっても過言ではありません。

市販されているカステラには、底だけでなく表面の茶色い焦げ目を守るために上にも紙が掛けられていることが多いです。

カステラの底に付いている紙を綺麗に剥がす方法

紙を綺麗に剥がすテクニックその1

カステラの底の紙は、実は“温める”と綺麗に剥がすことができます!

何故、カステラの底と紙がくっついているかというと、カステラの生地を焼いているときに溶けた砂糖が紙にくっつきます。

その溶けた砂糖が焼きあがり後冷えて固まり、生地と紙の接着剤になってしまうのです。

ということは、カステラを温めてあげると砂糖が再び溶けて、カステラと紙を綺麗に剥がすことができます。フライパンで10秒ほど加熱するだけでいいので簡単ですよ!

紙を綺麗に剥がすテクニックその2

実は紙をどの方法にひっぱるかによっても、剥がしやすさが変わってきます!

大体の人は紙をカステラに対して垂直、つまり上に向かって引っ張る方が多いと思います。

しかし、この方法だと、カステラの生地部分も同時に引っ張られてしまい、ぼろぼろになってしまいます。

これを軽減するには、端をつまむように少し持ち、上ではなく横にスライドさせるようにして紙を動かしてください。

カステラに対して上向きの力が働きにくくなり、剥がしやすくなります。

最後に

今回はカステラの紙の正体と、カステラの紙の綺麗な剥がし方をご紹介いたしました。

カステラの底に付いている紙は、繊細なカステラをおいしく綺麗に作るために必要不可欠なものだったのは驚きでしたね。

紙を綺麗に剥がす方法は簡単なので、ぜひ試してみてくださいね!

個人的にはフライパンで温めてあげる方法のほうが失敗しにくいと感じました。