夏の暑い日には勿論の事、冬の暖かなコタツに入って食べたくなるものといえば、アイスクリームですよね。
しかし、アイスクリームにはよく似たシャーベットという食べ物もあります。
この両者ってどこに違いがあるのかって説明出来ますか?
今回はよく似ているけど実は違う、アイスクリームとシャーベットの違いについて紹介していこうと思います。
この記事を流し読み
成分の違い
アイスクリームは、乳脂肪分や乳固形分が食品衛生法によって、アイスミルクやラクトアイスに細かく分類されています。
対して、シャーベットは食品を分類した際には氷菓子という区分になり、アイスクリームには分類されません。
判断基準は、原材料に乳製品を使用していても、ラクトアイス以下の乳固形成分であればシャーベットに分類されます。
つまりは、乳固形成分や乳脂肪量によって、アイスクリームかシャーベットに分類されるという事です。
歴史的な違い
シャーベットの起源は、フランスにて口直しの為に洋酒に果汁を加え、液体部分が残るように凍らされた飲み物である『ソルベ』だとされています。
対して、アイスクリームは元々今のように冷蔵庫などがなかった時代、食べ物を冷やす為の氷に乳製品、蜜、または果汁をかけて食べていた事から来ていると言われています。
そして、現代の様に趣向品という意識はほとんどなく、兵士の士気を食べる事で高めたり、疲労の回復を手伝う『健康食品』としての役割を果たしていたと考えられています。
味の違い
アイスクリームとシャーベットの味の違いですが、まずは口当たりが全く違います。
アイスクリームは乳固形成分や乳脂肪量がシャーベットよりも多いので、まろやかでこくのある味わいなのに対して、シャーベットは基本的に果汁を中心に味付けされているのでさっぱりとした味わいである事が特徴ですね。
また、シャーベットの方はさくさくとした食感となっています。
ジェラートとはどう違う!?
ジェラートは、イタリア語で『アイスクリーム』という意味を持っています。
という事はアイスクリームと同じ種類なのでしょうか?
しかし、実際には大きく違った食べ物であり、味はジェラートの方が乳脂肪分が8%未満である為に口当たりもさっぱりしており、またアイスクリームと違い空気の含有量がかなり少ないので、密度が濃くアイスクリームにはない独特の食感を生み出しているのです。
詳しくはこちらの記事も合わせてお読み下さい。
終わりに
アイスクリームとシャーベットは一見見た目や冷たさで似た物だと思いがちですが、実は様々な部分で違いがあるのです。
一緒に食べてみると、特に食感の部分は全然違うので、皆さんもぜひアイスクリームとシャーベットやアイスクリームとジェラートなど食べ比べをしてみて下さいね。