6月中旬から7月に入るとスーパーなどでもスイカが出回るようになり、夏の訪れを感じますね。
子供たちも夏休みにはスイカ割りなどをしてお友達とスイカを一緒に食べたり、ご家庭でもスイカを食べる機会が増えることと思います。
スイカを食べていた時にお子さんから、「どうしてスイカの種はこんなに多いの?」と質問された時、大人になると、種がたくさんあることが当たり前で理由を考えたこともなかった方が多いのではないでしょうか?
そのため、質問に答えることができず・・・なんてことはありませんか?
そこで、今日は、スイカの豆知識や種のひみつなどについてスイカのことを聞かれたら、バッチリ答えられる情報をご紹介します!
これで、お子さんに自信を持ってスイカの豆知識を教えてあげることができますよ!
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スイカはなぜ種がいっぱいあるの?
スイカはきゅうりやヘチマ、かぼちゃやメロンと同じウリ科の仲間で、ウリ科の植物は水気が多くて種がたくさんあることが特徴です。
したがって、他のウリ科の植物と同じようにスイカも種が多いのです。
また、もともと、スイカは、アフリカのカラハリ砂漠原産で高温で水分が十分に摂取できない乾燥地帯の過酷な環境で発育を強いられた植物でした。
そのためにスイカは種から発芽する確率がとても低く、自ら水分を多く含み、ひとつでも多くの新しいスイカの種を発芽させるために種をいっぱい作るようになったのではないかという説もあります。
また、スイカは、種が最後まで成長して、新しいスイカになることがひとつの種だけでは難しいから、たくさんの赤ちゃん種を作って新しいスイカになれる可能性を増やそうとしているんだよ。
スイカにはどうして黒と白の種があるの?
スイカの種は、もともと、白色で受粉や花粉の発芽が成功すると徐々に色付き、茶色、黒色へと変化していきます。
- 白い種:できたばかりの種。胚(スイカの赤ちゃん種)の成長がまだ未完成である場合や、受精が行われず胚ができていないもの。表面が薄く、ぺったんこの状態。
- 茶色い種:成熟していない、成長途中の胚。
- 黒い種:胚が成長し、めしべから官が到達した胚。成熟して発芽できる胚。このまま新しいスイカになれる準備ができた胚。表面も固くふっくらしている。
白色の種が多いスイカの場合、そのスイカから発芽できる種が少ないということになります。
スイカの種を食べたら、体の中で芽が出るの?
私の子供に「スイカを食べたらどうなると思う?」と聞いてみたところ、おへそから芽が出ると思っていて食べないように慎重に取り除いていると言っていました。
誤って食べた時、「どうしよう!」と慌てていました(笑)
しかし、実際には、食べても問題はありません。
もちろん、お腹から芽が出ることもありません。スイカの種の皮はとても頑丈で、ほとんど、そのまま消化されず体の外へ出ていきます。
スイカの種を上手に取る切り方あるの?
スイカには、種が多く、種を取り除かないといけないため、食べるのが面倒だと思っている子供は少なくありません。
私の子供も給食でスイカが出たときはいつも苦労しているようです。
自宅でも、自分で種を取るのが大変だから、食べようとあまりしませんでした。
そのため、切り方をマスターするまでは、小さい頃は、スプーンで取ってあげたり、自分で口から出す方法を教えてあげたりしていました。
しかし、切り方を覚えたら、上手に種を取り除くことができるようになり、食べやすくなったことで食べてくれるようになりました。
スイカなどの種のある植物などには「維管束」という内部組織があります。
維管束は、植物の根、茎、葉まで、全てに通っている管のことです。
植物が、水分や、栄養をすべての部分に行き渡らせるために必要な管で、人の血管のような役割をしています。
その管の先に種がV字型に12列並んでいるので、その法則に従って切ると、種を並んだ状態でカットできます。
おすすめの切り方
- 縞模様を断ち切る様に横半分に切る。
- 断面の中心から種が並んでいる維管束に沿って切る。
横に切らずに縦に切ってしまうと維管束が見えず、位置を確認することができません。
また、中心から切ることで、一番糖度の高い真ん中の部分を均等に分けて食べることができます。
一般的な縞模様に合わせて縦に切ってから横並びに切ると、両隅は、甘味が少ない部分だけとなってしまいます。
スイカは、夏の暑い日の水分補給に最適で美味しい食べ物ですが、やはり種を取り除いて食べる食べ物のため、上手に種を取り除くことができたら、本当に楽ですよね。
最後に
スイカは、大人にとっても優れた食べ物で、スイカに含まれているシトリンやカリウムには利尿作用が有り、むくみや高血圧の改善や心臓病や腎臓病の予防にもなります。
たくさん汗をかく夏の暑い日の水分補給にふさわしい果物です。
美味しいスイカの見分け方は、縞模様がくっきりしていてツルがしなびておらず、お尻の薄茶色の部分が小さいものが良いとされています。
スイカをたたいて「ボンボン」と弾くような音がなったら美味しい音だそうですよ。
ぜひ、お子さんと一緒に美味しいスイカを選んで、雑学を話しながら夏の季節には欠かせないスイカをぜひ、味わってくださいね。