いちご狩りのシーズンは、地域よって異なりますが、一般的に1月~5月のところが多く、北海道では、6月中旬~7月中旬くらいの短い期間のみ、いちご狩りを楽しむことができます。
いちごが大好きな方にとって、いちご狩りは、毎年、楽しみのイベントですよね。
普段、店頭であまり見かけることのない品種や大好きな品種まで様々ないちごを食べることができます。
我が家も毎年、2月になるとたくさんの品種を楽しめるいちご園に足を運び、時間の限り様々な種類のいちごを堪能しています。
そこで、これから、いちご狩りに行こうと思っている方に、美味しいいちごの選びかたやいちごに関する豆知識をご紹介いたします!
いちごの大きさと甘さの関係
いちごの品種は、60種類以上を超えており、糖度が高いもの、酸味と甘味のバランスが良いもの、香りが良いもの、日持ちが良いもの、色鮮やかなものから白いいちごまで様々です。
味の好みはひとそれぞれですが、中でも人気が高いのは、やはり糖度が高く甘味が強いいちごです。
大きないちごほど、糖度が高く、小さいいちごほど酸味が強いようなイメージがありますが、実際はどうなのか、調べてみました。
大粒のいちごの一例
種類 | 糖度(%) |
・スカイベリー | 9~10 |
・アイベリー | 15 |
・チーバーベリー | 13~15 |
・あまおう | 10 |
・章姫 | 10 |
・ゆめのか | 10 |
・ロイヤルクイーン | 13 |
・まりひめ | 10 |
・アスカルビー | 11~12 |
・とよのか | 9 |
・ひのしずく | 13 |
・華かがり | 12 |
・紅ほっぺ | 10 |
・かおり野 | 10 |
※果物大図鑑より
まず、大きい品種と言われるいちごの糖度を見てみると、糖度は、9~15%と品種によって異なります。
10.5%以上が甘いいちごと言われており、大きい品種の糖度の多くは10%以上あるので、甘いいちごが多いことがわかります。
しかし、「真紅の美鈴」のように大粒のいちご以上に糖度が高く甘い品種のいちごもあり、大きいいちごのほうが甘いというわけではないようです。
しかし、いちごが成長する途中で、まだ成熟しておらず、本来の完熟の状態よりもいちごが小さい場合は糖度が低いです。
また、品種の違いにより、色の濃い淡いは糖度には関係ありません。
いちごが、一番甘いのは、そのいちごが熟しているかどうかということです。いちご狩りに行った際は、食べ頃になるまで熟しているかを見分けることが大切です。
いちごの美味しさを決めるのは、糖度だけではなく、酸味とのバランスです。
糖度が数値上高くなくても、糖度10%の「あまおう」のように酸味とのバランスが良い品種のほうが、美味しいと感じる方もいます。
いちごの甘さは、大きさではなく、そのいちごが食べ頃かどうか。
また、糖度が高いかによって甘さが決まる。酸味ともバランスも大切。
糖度の高い品種のいちご (糖度15度以上)
- スーパージャンボ:糖度15~18% 果肉が大きく、ほかと違う甘さと香りが特徴。
- 咲姫(さきひめ):糖度15~18% 酸味が少なく、完熟したクランベリーやさくらんぼのような味わい。
- 真紅の美鈴(しんくのみずず):糖度17% 黒いいちごとも呼ばれており、ほとんど酸味がないのが特徴。
- 和田の初恋:糖度12~17% 香りがよく酸味が控えめな果肉の白い高級いちご。
- あそのこゆき:糖度14~15% 香りが強く、桃のような濃厚な甘味、酸味のすくない果肉の白い高級いちご。
- 淡雪(あわゆき):糖度13~15% 完熟しても果皮は淡い桜色。酸味はじほとんどなく甘味が強い。
- アイベリー:糖度15% 1粒50g前後と大粒。香りも甘味もたっぷり。
- さつまおとめ:糖度15% 果実が大きく、甘くて酸味が少ない。
- あまりん:糖度16~18% 酸味がほとんどなく甘さが際立つジューシーないちご。
※果物大図鑑&いちご園サイト等より
まだまだ、たくさんの糖度の高い品種がありますが、糖度が高くなればなるほど、酸味が少なく、甘味が強いです。
これだけ、多くの高糖度の品種があるということは、それだけ、甘味があるいちごが人気であることが伺えます。
また、大きいいちごの方が食べごたえもあり、人気があるため、大きくて甘いいちごの品種を品種改良や掛け合わせることで種類も豊富になっているのですね。
いちご狩りでいちごを選ぶときのポイント
いちご狩りの醍醐味は、好きな品種をたくさん食べられるのはもちろんのこと、多くの種類のいちごを食べることができるということです。
人気の品種はもちろんのこと、今まで食べた事のない種類もぜひ、味わってくださいね。
そこで、食べる前に、どの品種にも共通する美味しい食べ頃いちごの見分け方をご紹介します。
- ヘタの周りも含めて、全体に色がきれいに色付き「ツヤ」がある
- ヘタが綺麗な緑色をしていて、反っている。
- いちごの先端が平たい
- いちごのつぶつぶ(果実)の間隔が離れて、赤いもの
つややかで、見た目の美しいいちごは「美味しいいちご」なのですね。
また、新鮮ないちごのヘタは、綺麗な緑色で反り返っています。
逆に鮮度が悪いと、ヘタがしなびていて元気がなくなります。
先端が細いほうが形が整っていて、美味しそうに感じますが、少しいびつな平たい形の方が実は甘いのです。
いちごは、先端に行くに従って糖度が高くなります。
つぶつぶの間隔が離れたいちごは成熟のサインです。
以上のポイントをおさえていちごを選ぶと完熟で糖度の高いものを選ぶことができますよ。
最後に
いちごは、豊富なビタミンCはレモンと肩を並べ、10粒食べると,一日に必要なビタミンCを摂取できます。
また、鉄分も含まれているので貧血予防にも効果があり、美肌を作る果物とも言われています。
2月後半から3月頃は甘味が強く美味しいいちごがたくさん食べることができる絶好の時期です。
おすすめは午前中、いちご園のオープンに合わせて行くことです。
午後だと、午前中になくなっている場合もあります。(お店によっては、入室できるハウスを制限して午後も楽しめるようになっています)いちご狩りでは、栄養も糖度も高い、熟したいちごを自分の好みの味を見つけながら、時間いっぱいいろんな種類を食べてくださいね。