ほろ苦いカラメルとの相性抜群なスイーツであるプリンは、老若男女問わず好きな方が多いとスイーツだと思います。
最近ではコンビニでさまざまなフレーバーのプリンが販売され、マーロウといったプリン専門店も多く見るようになりました。
しかし、最近の世間の好みの変化なのか、口どけのよさが特徴的な柔らかいプリンばかりがお店に置いてあるような気がします。
喫茶店で出るような、卵をしっかり感じるプリンが食べたい…そういった方に、今回は固いプリンの作り方を詳しくご紹介いたします!
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プリンを固めに作るコツは材料の比率にあった!
プリンは卵、砂糖、牛乳があれば作ることができます。
固いプリンと柔らかいプリンの大きい違いは材料の比率にあります。
卵が多いと固いプリンになり、牛乳が多いもしくは砂糖が多いと柔らかいプリンに仕上がります。
砂糖が多いと柔らかくなる理由は、砂糖が入ることによって卵のタンパク質の固まる温度が高くなり、固まりにくくなるからです。
なので、理論上固いプ基本的なプリンの材料の割合は【牛乳:卵:砂糖=2:1:1】なので、理論上固いプリンを作るには牛乳:卵:砂糖=2:1.5:1。
柔らかいプリンを作るには牛乳:卵:砂糖=2:1:1.5もしくは牛乳:卵:砂糖=2.5:1:1となります。
牛乳を多めにして作ったプリンは少し白っぽい仕上がりとなります。
固いプリンの作り方
家にある材料でできる固いプリンの作り方をご紹介いたします。
牛乳を生クリームにすると濃厚なプリンとなり、また砂糖の種類によっても風味が変わります。
材料‐プリン容器大1つと小2つ分‐
カラメル
- グラニュー糖 40g
- 水 15cc
- お湯 15cc
プリン液
- 牛乳 200cc
- 砂糖 40g
- 全卵 2つ
- 卵黄 1つ
- バニラエッセンス 10滴(なくても大丈夫です)
レシピ
1.グラニュー糖と水を鍋に入れ火にかける
- 鍋を揺すると色づきが遅くなるため放置しておく
2.ほどよく茶色に色づいてきたらお湯を入れて火からおろす
- 色が濃くなるにつれビターな味わいのカラメルができる
- お湯を入れるとカラメルが跳ねるため、家にザルかふるいがある場合鍋にかぶせておくと安全
3.プリン容器にカラメルを入れる
4.カラメルを作った鍋とは別の鍋に牛乳と砂糖を入れて弱火にかけて、砂糖が完全に溶けたら火からおろす
- 沸騰させると牛乳が分離してしまうため、鍋肌がふつふつと沸いてくる前に火からおろす
5.ボールに全卵と卵黄を入れて、切るように混ぜる
- 空気を含ませてしまうとすが入りやすくなってしまうため、混ぜるときはフォークの先端をボールの底につけたまま行うとよい
- バニラエッセンスがあればこのときに加える
6.4と5を合わせて漉し器で2回以上漉す
- 目の粗い漉し器で漉してから目の細かい漉し器で漉すとより舌触りがなめらかなプリンができる
7.3の容器に6を静かに流し込み、表面に泡ができてしまったらスプーンで取り除く
8.プリン容器はひとつずつアルミホイルで蓋をして、深いバットに並べる
- そのあとプリン容器の1/2~1/3の高さまでお湯を入れる
9.余熱なしのオーブンで160℃、35分焼く
- 焼き終わったら粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やして完成
プリンに「す」が入らないようにするには?
プリンを作るときの失敗の代表格として、「す」が入るということがあります。
「す」とは気泡のことで、「す」が入るとはプリンにぽこぽこと穴があいてしまうことを指します。
すが入ると食感が悪くなってしまい、プリンのおいしさのひとつともいえるなめらかさが失われてしまいます。
すが入ってしまう原因として、プリンを蒸す温度にヒントがあります。
プリンは主に卵が主原料で、卵に含まれるタンパク質を利用して固めて作ります。
卵に含まれるタンパク質が固まる温度は60℃~70℃のため、高すぎない温度で蒸すことによってすが入ることを防止できます。
また、プリン液を容器に流し入れたときに細かい泡があると、これもすの原因になってしまいます。
オーブンや蒸し器に入れる前に細かい泡は取り除くか、プリン液は静かに流し込むようにしましょう。
プリンの蒸し方のコツ
プリンをオーブンではなく鍋を使って蒸して作るときにもコツがあります。
それは、直前まで沸騰していたお湯を使うこと。容器に入ったプリン液の半分ほどの高さまでお湯を入れること。そして、鍋の蓋に布巾を巻いておくことです。
沸騰していたお湯を使うことによってプリン液が短い時間で固まりやすくなり、半分ほどの高さまでしっかりお湯を張るとすが入りにくくなります。
また、蓋に布巾を巻いておくことによって蓋についた水滴がプリンに落ちることを防ぎ、表面が綺麗なプリンができます。
お湯を注ぐときはプリンの容器に入らないように気をつけてください。
最後に
家によくある材料で出来るプリンですが、焼き方を間違えてしまうとすが入ってしまい食感が悪い仕上がりとなってしまいます。
今回は注意すべきコツもまとめたので、ぜひ作ってみてください。
固さの調節は材料の割合を変えるだけでできるので、自分好みの固さのプリンを探すのも楽しいですね!