見た目が凄く似ている赤ピーマンとパプリカ(赤パプリカ)。
違う物であるならば、一体どこに差があるのでしょうか?
今回はそんな見た目は似ているけれど、違う野菜である赤ピーマンとパプリカの違いについて紹介していきます。
種類は同じ? 別なの?
驚きの事実なのですが、ピーマンは実は唐辛子の栽培品種として分類されます。
一年以内に成長し、身を付ける事から一年草でもあり、特徴と言えば青臭さ(にがみ)が強い事で子供からは毛嫌いされている場合が多い野菜です。
対して、パプリカも品種で言えばピーマンと同様の唐辛子の栽培品種に分類されます。
つまり、ピーマンとは同じ品種に分類されているのです!(パプリカは多年草です)
パプリカの特徴と言えば、ピーマンとは正反対で、果汁を含んでいる事もあって甘みがする事が挙げられます。
ですので、比較的子供にも食べやすい味なのではないでしょうか。
違いは色?
パプリカはピーマンと違い、様々な色の種類があり、色ごとに詰まっている栄養素が違うのです。
例えば、黄色いパプリカはシミやソバカスを防いでくれるビタミンCを多く含んでおり、対してオレンジ色のパプリカは生活習慣病を食い止め、身体の老化を予防してくれるビタミンEなどが豊富です。
パプリカとピーマンでは、実はパプリカの方が栄養価が高いのです。
収穫時期の違い
パプリカとピーマンは、もう一つ大きな違いがあり、収穫時期に違いがあります。
パプリカは、成熟しきったものを収穫するのに対し、ピーマンは成熟させてしまうと、栄養を損ねてしまうために、成熟よりも少し早い段階で収穫をしてしまうのです。
調理方法や利用目的の差は?
次に、実際に調理する時にはそれぞれどんな料理に使用されているのかを見ていきましょう。
パプリカ
- サラダ
- パエリア
- 肉詰め
- 野菜炒め
- カレー
- マリネ等
ピーマン
- 肉詰め
- 野菜炒め
- チンジャオロース等
甘さを持っているパプリカは比較的何とでも相性が良いのですが、ピーマンは独特の青臭さ(にがみ)があるので、パプリカと違いサラダやマリネには向いていません。子供に食べさせる場合はピーマンの苦味を多少なりと消してくれる食べ方であるチンジャオロースや、ピーマンの肉詰めなどがオススメされます。
逆に味にパンチが無い分、パプリカをチンジャオロースに使っても合いません。お互いの良い部分を見て、料理によって使い分ける事が大切ですね。
終わりに
見た目が似ている為に、栄養も大体同じで料理にも代用できると考えがちなパプリカとピーマンですが、今後は料理によって使い分けをしていくと日々の食生活がより豊かになるのではないでしょうか。