ごぼうは見るからに栄養が無さそう、しかも栄養が無いって話を聞いたことがある。
なんていう方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。ごぼうって確かに地味ですよね。
細いし、ヒョロヒョロしているし、栄養無さそうなイメージ。
でも、実は!!ごぼうには隠れた栄養が沢山あるのです。
今回は知らないと損する、ごぼうに秘められた栄養効果や、その栄養を上手に摂ることのできる調理法、レシピなどを詳しくご紹介していきたいと思います!
まずは、ごぼうが誤解されがちな栄養面について見ていきましょう!
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「ごぼうに栄養がない」は誤解!実は栄養豊富なごぼう
見た目に色や華やかさがないことからごぼうには栄養が無いと思われがちですが、実は食物繊維やミネラルがとても豊富に含まれています。
そして、それは私たちの体に不可欠でとても嬉しい効果があります。
具体的にどんな栄養素なのか、どんな効果があるのか見ていきましょう。
ごぼうの栄養素とその効果
ごぼうの代表的な栄養素とその効果をご紹介していきます。
ごぼうには2種類の食物繊維があり、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性の食物繊維」とがあります。
水溶性の食物繊維は早く消化され、悪玉コレステロールを排出させる効果があるので、動脈硬化や肥満の予防に効果があります。
不溶性の食物繊維は消化されにくいため、腸の動きを活発にし、便秘の予防に効果があります。
腸内細菌の発育を助けるので、常に腸がいい状態になり大腸がんの予防につながるとされています。
カリウム
ミネラルの一種で、体内の水分量を調整、水分濃度を調整する働きがあります。
腎臓でナトリウム(塩分)の再吸収を防ぐので、塩分の摂り過ぎによる高血圧を予防し、またむくみを解消する効果があります。
マグネシウム
ミネラルの一種で、体内の酵素(骨の形成、ビタミン合成、エネルギー代謝などしている)のサポート役を果たしています。
サポートする酵素の数、なんと300種類以上!
マグネシウムがないと、この酵素たちはうまく働くことが出来ず、ものすごく沢山の支障が出てきます。
亜鉛
マグネシウムとはまた別の酵素のサポートをしており、サポートする酵素の数は200種類以上。
中でも、成長ホルモンの生成に深く関与していることから、不足すると発育不全を起こすので、妊婦さんや成長期のお子さんには必要不可欠です。
亜鉛は「味」を感じる味蕾(みらい)という私たちの口の奥にある部分の新陳代謝に関わっており、不足すると味がわからなくなります!
若者などに亜鉛不足が多く見られ、テレビで度々紹介されていたのが印象的です。(激辛に反応しないとか・・)
インスリン(血糖値を下げる物質)の合成にも関わっており、不足するとインスリンが出にくくなることから血糖値が下がらず、糖の代謝がうまくできなくなってしまいます。
クロロゲン酸
ごぼうのアクの成分で、ささがき(ゴボウを削ぐ切り方)などで水にさらした時に出てくるあの茶色い色の物質です。
このクロロゲン酸には強い抗酸化作用(老い予防の成分)があり、血液サラサラ効果や美肌、美白効果、抗ガン作用に効果があります。
特に皮にその栄養が多く含まれています。
代表的なものだけでも、これだけごぼうには栄養があります!
そして、その栄養効果は私たちの体になくてはならないものばかりですよね!
ごぼうに栄養がないという誤解が解けたところで、これらごぼうの栄養素を上手に摂る調理のポイントを見ていきましょう!
ごぼうの栄養を損なわない 調理上のポイント
ごぼう調理の調理で最も重要なポイントは、「下処理の仕方」です。
熱に弱いビタミン類を含まないごぼうは、調理方法にこそ注意点はないのですが、下処理の仕方で損なわれてしまう栄養素があり、それがクロロゲン酸です。
クロロゲン酸を損なわないポイントをまとめてみました。
クロロゲン酸を損なわないポイント2つ
ポイント1 皮を剥かずに切る
- クロロゲン酸は皮に多く含まれています。これが全部剥かれてなくなってしまうと栄養に大きな損失が出てしまいます。
ポイント2 水にさらしすぎない
- はっきり言って、水にさらさないほうがいいです!でも、やっぱりさらさないと香りや黒ずみが気になる・・という方は5秒から10秒間だけ、さっと水にさらしましょう。
クロロゲン酸は水にすぐに流れ出してしまうので、極力流出を避けましょう。
皮ごと調理?!水にさらさない?大丈夫なの?と思われがちですが、一度やってみてください。案外大丈夫です。
私はゴミを出したくないのと、皮の栄養が捨てられるのは勿体ないと思ってもう10年近くごぼうは皮のまま調理していますが、今となっては皮を剥く方がなんだか不自然な位です。
あまりイメージがわかない方のために、皮ごと調理するレシピをご紹介します!
ごぼう皮ごと調理!おすすめのレシピ
皮ごとの調理でOKな、とても美味しそうなレシピです。
きんぴらごぼう
参考 きんぴらごぼうCOOKPADこのレシピでも、皮はそのままで水にさらさずに調理されていますね!
太いごぼうでチップス
参考 太いゴボウでチップスCOOKPADこちらも、洗いごぼうをピーラーで剥き、揚げただけの簡単レシピ。
お子さんのおやつにも、おつまみにも最適ですね!
まとめ
一見、頼りないゴボウですが「縁の下の力持ち」的な栄養素がとても沢山含まれています。
しかも、その栄養素は私たちの体に必要不可欠なものばかり!調理で損なわれる栄養は少ないので、しっかりと泥を洗い落として、下処理の仕方に気を付けることでごぼうの栄養を損なうことなくしっかりと摂ることができます。
是非、お料理を作る際のポイントは「皮ごと」と「水に極力さらさず」。
皮を剥く手間も省けて一石二鳥ですよ!是非挑戦してみてくださいね!