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レモンは皮にも栄養がたっぷり! その効能は!?

レモンといえば、ビタミンCといわれるほど、健康に良い果物として知られていますね。

レモンの酸味であるビタミンCとクエン酸の効果で疲労回復、二日酔い、風邪の予防、美肌づくりによいとされています。

また、料理の風味付けとしてくし型にきったレモンを添えたり、ジュースやドレッシング、お菓子づくりなどさわやかな酸味とすっぱさが料理のアクセントになり、使い方は多様です。

しかし、みなさんがレモンを口にする時、果汁のみを絞って利用していることが多いのではないでしょうか。

実は、そのまま使わずに捨ててしまうことが多い皮にこそたくさんの栄養が含まれているのです。

そこで、今日はレモンの皮の栄養効果や気になる農薬のことなど詳しくご紹介していきます。

レモンの皮に含まれている栄養

栄養素 皮を含む 果汁のみ
ビタミンC 100g 50g
カルシウム 67g 7g
クリプトキサンチン(ビタミA) 37g 13g
βカロテン(ビタミンA) 26g 6g
カリウム 130g 100g

※2010新食品成分表より

皮には、上記の栄養素が果汁だけの時と比べ、ほとんどの栄養素が倍以上含まれています。

また、果汁を含め、ビタミンP、クエン酸などの機能性成分も豊富に含まれています。

皮を捨てるということは栄養まで捨てると同じ事になるのでもったいないですよね。

含まれる栄養素の健康効果

ビタミンC

コラーゲンの生成に欠かせない栄養素で肌にハリツヤを与え美肌効果があります。

また、強い抗酸化作用があるので老化防止、がん予防、免疫力を強化し、風邪予防、動脈硬化、心疾患などを予防する効果が期待できます。

カルシウム

骨や歯の形成に欠かせないミネラルです。

その他、血液の凝固を助け、筋肉の収縮や神経の働きを助ける作用があります。

ビタミンA

皮膚や粘膜、目の健康を保つ働きがあり、外敵を予防する皮膚や粘膜を正常に機能させることで感染症を予防し免疫力を高めます。

また、抗酸化作用が高く、活性酸素を除去する働きがあるため、アンチエイジングやがんの予防、動脈硬化の予防にも効果が期待できます。

カリウム

血圧を下げる働きがあり、血圧を調整し、高血圧を予防します。

また、細胞内の酵素の働きを調整し、筋肉のエネルギー代謝をスムーズにして細胞が正常に働くのを助けます。

ビタミンP

ビタミンに近い働きをする成分で別名「ヘスペリジン」といいます。

この成分はフラボノイド骨格を持つポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、活性酸素などの有害物質から細胞を守り、老化や生活習慣病などの病気を予防し、さらにアンチエイジング効果も期待できます。

また、毛細血管を強化し、血管の浸透性を維持する効果もあります。

その他、高血圧予防、冷え症、抗アレルギー作用など様々な症状に効果があると言われています。

クエン酸

柑橘類やお酢に多く含まれる酸味成分の一種で、エネルギー生成効率を高める動きや筋肉中の疲労成分の乳酸を分解し、疲労回復を早める作用があります。

また、鉄やカルシウムなどの吸収を良くする作用もあります。

皮にしか含まれていない栄養成分

皮には「サルベストロール」と「リモネン」が含まれています。

サルベストロール

自然界のがん予防システムと言われ、がん治療にも注目を浴びている成分です。正常な細胞には反応せず、がん細胞に反応し、アポトーシス(細胞死)を誘導します。

リモネン

柑橘類の皮に含まれる香り成分でがん細胞遺伝子の働きを抑えると言われています。

副交感神経を刺激して血行促進や新陳代謝を活発にするなどの作用もあります。

その他、リラックス効果、育毛促進・抜け毛予防、食欲増進の効果もあります。

また、アロマのエッセンシャルオイルにも使われています。

農薬について

レモンの皮は、とても栄養価が高いのですが、気をつけなければいけないのが農薬です。

国内で販売されている輸入レモンには「ポストハーベスト農薬」と呼ばれる、収穫後に品質保持するために日本では使用を禁止されている「防カビ剤」や「ヘタ落ち防腐剤」が使われていることが多いため、皮を食べる時には、しっかりと残留農薬を落とす必要があります。

もしくは、農薬の心配がすくない国産レモンか無農薬レモンを使用するのが安心です。

レモンの農薬の落とし方

国産レモンでも無農薬レモン以外は農薬を全く使用していないわけではありません。

そのため国産でも皮を使うときは、流水でしっかりと5回ほど、たわしなどでこすり洗いをしましょう。

もしくは、食品にも使える台所洗剤で表面を洗いましょう。

そうすることで、表皮の農薬やダイオキシンを除くことができます。

しかし、輸入レモンの場合、ポストハーベスト農薬の心配があるため、さらに手間をかけて農薬除去を行う必要があります。

防カビ剤は、水洗いだけでは完全に落とすことはできず、皮を剥かないと安心して食べることができるまで除去できません。

また、防カビ剤は、水に溶けだしやすい性質のため、皮だけの状態にしたあとに、15分間茹で、水を交換し、また熱湯で15分茹でるという作業を2回繰り返すことで皮に染み込んだ防カビ剤をほとんど除去することができるそうです。

輸入レモンの皮を安心して使用するには少し手間がかかるようです。

やはり、少しでもポストハーベスト農薬などが気になる方は国産レモン、無農薬レモンがおすすめです。

レモンの皮を美味しく食べる方法

今まで皮を食べたことがない方にとって、どのようにレモンの皮を食べてよいかわからないですよね。

そこでいくつかレモンの皮を使ったレシピをご紹介します。

【料理編】

塩レモン

塩レモンは長期保存か可能です。くし切りにしたり、輪切りやみじん切りなど好みの方法でつくることも可能です。

参考 塩レモンゆとりの空間

レモンクリームパスタ

参考 レモンクリームパスタ 【Nadia | ナディア】レシピサイト

【お菓子編】

レモンジンジャークッキー

参考 レモンジンジャークッキーDELISH KITCHEN

レモンパウンドケーキ

参考 レモンたっぷり♡ レモンパウンドケーキDELISH KITCHEN

レモンのはちみつ漬け

参考 レモンのはちみつ漬けCOOKPAD

ただ、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。

レモンの皮の白い部分には苦味成分の「リモノイド」が含まれおり、加熱すると表面に出てきて苦味を感じることがあります。

また、切った状態のままにしておいても苦味が際立ってくるので、レモンを切ったらすぐに皮を冷凍することで、苦味が軽減できます。

おすすめの冷凍方法は、すりおろしか、千切りです。

ポイント

皮は1度、冷凍庫に入れて、苦味を軽減させてから使うと食べやすい。

冷凍は長期保存もできて一石二鳥!

最後に

冷凍庫で約1ヶ月間保存ができるので、好きな時に使うことができます。

また、お料理やお菓子を作る時間がない方は、そのまま、色々な料理に混ぜたり、ヨーグルトなどにかけたりすることで日々の食生活に手軽にレモンの皮をうまく取り入れることができますよ。

ぜひ、健康効果の高いレモンの皮も捨てることなく利用してくださいね。