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冷凍ほうれん草に栄養はあるの? 美味しく使う方法は?

冷凍食品コーナーに並ぶ、冷凍野菜のほうれん草!

洗ってあるし、食べやすくカットしてあるしすぐに使えてゴミも出ない。時短になってすごく便利ですよね!

便利すぎるが故に、「便利で使いやすいように色々手を加えられているから、生の状態とはかけ離れていて栄養が無くなってしまっているのでは?色を保つための添加物が入ってる?」などなど、色んな憶測をよんでしまう冷凍ほうれん草。

実際のところはどうなのでしょうか?

今回は市販の冷凍ほうれん草の栄養価や自宅でほうれん草を冷凍するときのコツ、冷凍ほうれん草の美味しい食べ方まで詳しくご紹介したいと思います!

冷凍野菜のほうれん草に生と変わらない栄養はある?

まずは気になる栄養面から見ていきましょう!

冷凍ほうれん草、栄養はあります!生と変わらない栄養があると言いたいところですが、それだと少し意味が違っていて、生のほうれん草ってアクが強いので生食用の「サラダほうれん草」以外は火を通して食べますよね。

冷凍ほうれん草も同じく、火を通して作られ、そのまま冷凍されていますので栄養価は「生のほうれん草を加熱した時と同じ」栄養価があるといったほうが正しいです。

生のままと変わらない栄養があると期待していた方には気になるところだと思うのですが、栄養は生のほうれん草とどう違うのでしょうか?

生ほうれん草と冷凍ほうれん草、その違いは「水溶性ビタミン」

冷凍ほうれん草は水溶性のビタミンC、B群が生のほうれん草よりも少ないです!

なぜ生と冷凍でビタミン類に差が出てきてしまうのか、それは冷凍ほうれん草を作る「工程」にあります。どんな工程が栄養に影響を与えるのでしょう?

冷凍野菜に必要な工程「ブランチング」

冷凍ほうれん草を作る際、「ブランチング」という「下茹で」の工程があるのですが、このブランチングは90度~100度の湯水でほうれん草を茹でる、もしくは蒸す、蒸気を当てるなどの加熱処理を行っています。

加熱することにより、熱に弱く水に溶け出るビタミン、水溶性ビタミンのビタミンCやB群が壊れてしまい、生ほうれん草よりも栄養価が低くなってしまいます。

他の冷凍野菜にも言える事なのですが、ブランチングの工程を含む冷凍野菜は熱に弱いビタミンⅭやB群は低いと言って間違いないでしょう。

ブランチングにより、水溶性のビタミンは減少してしまいますが、ブランチングは野菜の鮮度や色素の劣化を防いでくれる役割を果たすため、この工程のおかげで気になる添加物等を加える必要がないのです。

誤解されがちですが水溶性のビタミン類が生の状態よりも劣るからと言って、冷凍ほうれん草に栄養価が無いわけではなく、熱に強い脂溶性のビタミンE、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンDなどはしっかりと冷凍ほうれん草に残っていますので安心してください。

なんといっても冷凍ほうれん草の魅力は調理上の手軽さと、生を調理した時と変わらない栄養!家庭で冷凍ほうれん草を作れたら、より手軽に安心して使うことができますよね!

我が家もほうれん草の旬の時期は沢山いただいたり、過剰在庫になったりするので、傷んでしまう前に必ず冷凍します。

家庭で冷凍ほうれん草を作る時に、上手に冷凍保存するコツをご紹介します!

ほうれん草を冷凍するときの5つのコツ!

冷凍するとき、手順や工程を間違えると、栄養も食感も半減してしまいます!ほうれん草を冷凍するときの上手な5つの手順とコツをご紹介します!

1 根元から洗う

生のほうれん草は根元に菌が沢山付いています。

いわゆる「土壌菌」というものですが、これを洗い流していないと食中毒に繋がりますので注意が必要です。

2 さっと湯水に通す

冷凍ほうれん草を解凍した時の食感はここで決まるといっても過言ではありません。

茹で過ぎは厳禁! 沸騰した湯にさっとくぐらせる程度で大丈夫です。

3 食べやすい大きさに切って冷凍

カットするたびに栄養が損なわれると思って間違いありません。

冷凍するときは、解凍したときに極力手を加えなくて済むように、食べやすい大きさにあらかじめ切ってから冷凍しましょう。

4 水気をよく絞る

私も失敗した経験があるのですが、茹でて粗熱をとったあと、よく絞って冷凍しないと調理するときにビシャビシャと余分な水分が出てしまい、結果余計な水分に大事な栄養が流れ出してしまいます。

お料理も美味しく仕上がらないのでご注意ください。

5 ラップに包んで冷凍用のチャック袋で冷凍

ラップに包んで、更に冷凍用のチャック袋で保存することで冷凍庫の臭い移りを防ぎます。

5つのコツをふまえて丁寧に冷凍したほうれん草!

折角なので上手に使いたいですよね!冷凍したほうれん草を使うときに極力栄養価を損なわないように上手に調理するにはどうしたらいいのでしょうか?

冷凍ほうれん草の上手な使い方

「凍ったまま調理」することが冷凍ほうれん草を美味しく、かつ栄養を逃さずに使うことができる大きなポイントです。

急いで電子レンジなどで解凍してしまうと、解凍した際にほうれん草の水分が抜け、野菜の旨みが流れ出してしまいます。

冷凍したら解凍しないとでしょ?とイメージしがたいかたに、目からウロコの「冷凍ほうれん草を凍ったまま使ったレシピ」をご紹介します。

冷凍ほうれん草とベーコンとコーンのバター炒め

トマト水煮缶冷凍ほうれん草スパゲティ

どちらのレシピも冷凍ほうれん草を凍ったまま投入するだけ!すごく時短になりますよね。

朝の時間が無い時のお弁当のおかずなどには本当に助かりますね!

お浸しなどに使いたい場合は、凍ったままではちょっと無理があるので、自然解凍して、そのまま調味料と和えてください。

再度加熱してしまうと、栄養も食感も損ねてしまいます。

まとめ

冷凍ほうれん草は生を調理した時と変わらない栄養価で、すごく便利な優秀食材です。

病院や介護施設など、大量調理の現場でも、土壌菌のリスクや人件費コスト削減の為によく利用されています。

調理するときはなるべく凍ったまま、解凍する際は自然解凍で調理することを覚えておくと、便利な冷凍ほうれん草をうまく使いこなすことができます。

是非時短で便利な冷凍ほうれん草を使って楽をしながら栄養たっぷりの食事を作ってくださいね!