シャキシャキ食感がおいしいキャベツ。よく加熱すると甘みも出て、幅広く料理に活用できる便利な食材です。
安いときには1玉あたり100円前後で購入できることもあり、家計にも優しい主婦の味方です。
しかし、一人暮らしや家族の人数が多くない場合、「一玉買っても使い切れない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときに便利なのが、冷凍保存です。
キャベツも冷凍保存をすることで長く保存できますが、ときに変色してしまうことがあります。
この変色の原因はなんなのか?また、変色してしまったキャベツは食べられるのか?
キャベツの正しい冷凍保存の方法とともにご紹介します。
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冷凍したキャベツ変色してしまうのは何故?
キャベツを1玉丸ごと買って、長く保存できるよう冷凍しておくのは賢い方法です。
しかし、冷凍保存をしておくといつの間にか茶色っぽく変色してしまうことがあります。
これは「低温障害」によるものです。
一般的には「冷凍焼け」ともいわれます。
冷凍するとキャベツの水分が凍り、細胞が破壊されます。
その後、冷凍庫の開閉などの温度変化によって水分が解凍されることで、組織が変色してしまうのです。
変色したキャベツを食べるのは問題ない?
冷凍して変色したキャベツは、食べても問題ないのか気になりますよね。
結論から言うと、食べることは可能です。
ただし変色して見た目は悪くなるため、お好み焼きなど、他の食材と一緒に混ぜてしまうような料理のほうが向いているでしょう。
変色したキャベツでも味は落ちてない?
変色してしまったっキャベツは食べることはできますが、味や風味は落ちてしまいます。
そもそも冷凍することで独特の匂いや味が出やすくなりますが、正しい方法で冷凍保存すれば、変色を防ぎ味や風味の劣化も抑えることができます。
変色しないように冷凍保存する方法
キャベツを冷凍保存するときに変色しないようにする方法は、大きく2つあります。
キャベツを生のまま冷凍する場合と、加熱処理してから冷凍する場合です。
それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
キャベツを生のまま冷凍保存するとき
- キャベツを洗い、キッチンペーパーなどで1枚ずつ水気をよく拭き取る。
- ざく切りやせん切りなど、好みの形に切る。
- 冷凍用のシッパー付き保存袋にいれ、できるだけ空気を抜いて口を閉じる。
- 冷凍庫にいれて冷凍する。
キャベツを加熱処理してから冷凍保存するとき
- キャベツを洗い、ざく切りやせん切りなど、好みの形に切る。
- 沸騰したお湯にキャベツをいれて10~15秒ほどゆで、冷水にさらす。
- キッチンペーパーなどでキャベツの水気をよく拭き取る。
- 冷凍用のシッパー付き保存袋にいれ、できるだけ空気を抜いて口を閉じる。
- 冷凍庫にいれて冷凍する。
いずれの場合も、冷凍する前によく水気を拭き取ることがポイントです。
余分な水気を取り除くことにより、低温障害でキャベツが変色することを防ぎます。
また、シッパー付き保存袋の空気をできるだけ抜くことで、空気中に含まれる水分を追い出すほか、酸化して風味が落ちることも予防できます。
さらに、冷凍する際にアルミトレーなどにのせて冷凍することで、急速に冷凍されやすく、品質の低下を抑えることができます。
ただし、キャベツはもともと水分の多い野菜であるため、生のまま冷凍するよりは加熱処理をして水分を軽く抜いた状態で冷凍する方法がおすすめです。
生のまま冷凍するよりはひと手間多くかかりますが、より変色と味や風味の劣化を抑えることでき、おいしくいただくことができます。
冷凍したキャベツのオススメ調理方法
冷凍したキャベツは、解凍せずにそのまま調理できます。
ただし、解凍されると水分が出やすく、シャキシャキとした食感は残りにくくなります。
そのため、炒めものよりはスープや煮込み料理、水抜きをするコールスローサラダや餃子のタネといった料理がおすすめです。
コールスローサラダなど加熱しない料理に使うときには、自然解凍ではなく熱湯にさっとくぐらせて解凍すると、水分が出にくくなります。
また、冷凍するときに塩こしょうやレモン汁などで軽くした味をつけておくのも、調理するときの手間が減って便利です。
冷凍したキャベツの簡単おすすめレシピをご紹介します。
キャベツたっぷりコールスローサラダ
<材料>
- 冷凍キャベツ(0.5~1cm幅の細切り) 1/4個分
- にんじん 1/2本
- コーン 30g
- マヨネーズ 大さじ3
- 酢 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 塩こしょう 少々
<手順>
- 冷凍したキャベツを熱湯にさっとくぐらせて解凍し、水気をよく絞る。
- にんじんをせん切りにし、レンジで1~2分加熱する。
- ボールにマヨネーズ・酢・砂糖をいれてよく混ぜる。
- 3のボールにキャベツ・にんじん・コーンをいれて全体を混ぜ、塩こしょうで味を調える。
いれる野菜の種類や量は、お好みで変えてOKです。
紫キャベツを使ったり、酢の代わりにレモン汁を使ってもおいしくいただけます。

まとめ
キャベツを冷凍保存したときに変色してしまう原因と、それを防止するための正しい冷凍保存の方法についてご紹介しました。
冷凍保存するときにいくつかのポイントを抑えるだけで、キャベツの変色を防ぎ、味と風味も保つことができます。
キャベツを美味しい状態で長期間保存して、日々の献立に活用してみてください。